[news] ARM 関連

ARM 社が開発している RISC CPU アーキテクチャの総称です。ARM 社自体は半導体を製造する Fab. を持っておらず、半導体メーカーへのライセンスが主な収入源のようです。主に組込み機器に使用されることが多く、知らず知らずの間に ARM アーキテクチャを採用した機器を使用していることも多々あります。

特徴を挙げると以下の通り。

低消費電力で小さなコア
少ないトランジスタ数で設計されていることより他の CPU と比べて消費電力が少なくて済みます。下記の Pentium との比較記事が参考になると思います。
[ARMというCPU ～世界で最も使われているプロセッサ～(ZDNet Mobile)]
組込み機器に多く採用されている
携帯電話や組込み機器の多くに採用されています。有名な所では任天堂のゲームボーイアドバンス(ARM7TDMI(16.78MHz))、や PlayStation の PocketStation(ARM7) 等です。また最近では Windows CE(iPAQ等) でも ARM コアの StrongARM が採用されつつあります。
[頭脳放談：第12回キミはARMを知っているかい？(@IT)]
用途に合わせたアーキテクチャ
用途別に様々な ARM アーキテクチャが用意されており、各ベンダーでカスタマイズすることも可能になっています。特に「製品が複数ベンダーから入手できるから，供給面でも魅力的」なんだそうです。
ARM の系列については以下の page が詳しいです。
[解説：さまざまなARMプロセッサ～16ビットから32ビットまで～(ZDNet Mobile)]
Fab を持たない IP ベンダー
ARM 社は 30 社以上ものメーカーに ARM に関してのライセンスを提供しており、その知的所有権(IP:Intellectual Property) を収入源にしています。このようなビジネスモデル会社のことを一般的に IP ベンダーと呼ばれています。ARM 社の今までの経緯については以下の page が詳しいです。
[AcornからIntelへ――ARM設計の軌跡をたどる(ZDNN)]
StrongARM(XScale) の台頭
StrongARM とは Intel が所有している特殊な ARM のライセンス形態の製品名です。このライセンスは他社と異なり Intel 独自に ARM のアーキテクチャにも手を加えることが可能になっています。元々は DEC が保有したライセンスだったのが Intel の Alpha 譲渡に伴い、StrongARM の権利も取得しています。最近の動向では、StrongARM にマルチメディア関連に手を加えた XScale と言う製品も発表されています。以下の page が詳しいです。
[頭脳放談：第12回キミはARMを知っているかい？(@IT)]

お勧め

[頭脳放談：第38回オンチップ・バスの標準規格「AMBA」とは？(@IT)] (03.07.18)
AMBA 3.0 (Advanced Microcontroller Bus Architecture) に関する記事。AMBA は ARM 社が開発している LSI 内部の Bus 仕様です。
[頭脳放談：第12回キミはARMを知っているかい？(@IT)]
Fab を持たない ARM 社、その成功と今後について。お勧め。
[頭脳放談：第15回　ARMプロセッサを知らずに暮らせない(@IT)] (01.08.27)
ARM の特徴について。良い意味でも悪い意味でも IP 企業なんですね。「ARMだけ儲け、半導体ベンダは鵜飼いの鵜」というのは面白いシナリオです。
[ARMプロセッサー、成功の理由を探る(EDN Japan)] (02.12.10)
よく纏まっています。お勧め。
[【インタビュー】ARM11の切り開く世界 - アーム代表取締役社長石川滝雄氏に聞く(MYCOM PC WEB)] (03.01.25)
ARM11 の説明と今後の展開について。お勧め。

[インテル(R) StrongARM プロセッサ(Intel.co.jp)]
StrongARM の本拠地。
[インテル(R) XScale(TM) マイクロアーキテクチャ(Intel.co.jp)]
XScale の本拠地。

[ARM DevZone(ARM (日))]
IT Pro の記事「英ARMが開発者向けサイト「ARM DevZone」の日本語版を開設(http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20011114/6/)。
[ARM (日)(ARM)]
ARM の本拠地。

用語、特集

[ARMプロセッサ入門(CQ出版社)] (03.09.10)
チョット欲しいかも。

開発コード：Bulverde

Bulverde は次世代 XScale と言われている CPU の開発コードです。高性能な携帯電話や PDA に使用されることを目標としているようです。

Bulverde は XScale に以下の 3 つの機能を追加しています。

Wireless MMX
Wireless MMX は IA-32 で使用されている MMX と互換性があり、Wireless MMX をサポートすることによって、「動画のデコードでは最大50％の性能アップ。エンコードではXScaleのみに比べて2倍から3倍のパフォーマンスアップ」するとのこと。
Wireless SpeedStep
Wireless SpeedStep は、IA-32 の SpeedStep と同じ仕組みで、CPU 動作によって動的に周波数や電圧を変化させることで省電力化を行っています。Wireless SpeedStepでは、「Deep Idle」、「Standby」、「Deep Sleep」の 3 つの低消費電力モードが定義されています。
Quick Capture
Quick Capture は、画像処理を行う DSP を CPU 内に組み込まれた機能です。これはカメラ付き携帯機器を意識したもので、内部に組み込むことにより低コスト化を目的としています。

[Intel、PXA27xプロセッサファミリ - コードネーム「Bulverde」発表(MYCOM PC WEB)] (04.04.14)
[インテル、最新XScaleプロセッサ「PXA27x」シリーズ(PC Watch)]
[塩田紳二のPDAレポート次世代XScale「PXA270」発表(PC Watch)]
[モバイル向けプロセッサ2種、発表(Slashdot.jp)]
[Mobile：次世代XScale「Bulverde」の三つの特徴(ZDNet JAPAN)] (03.09.18)
[ZDNN：携帯電話を加速する次世代XScale「Bulverde」(ZDNet JAPAN)]
[次世代XScaleプロセッサ「Bulverde」を正式発表(PC Watch)]
[次世代XScaleプロセッサ「Bulverde」正式発表～似て非なる、BulverdeとHandheld Engine(PC Watch)]
<IDF(2003年秋)> にて Bulverde に関する情報が公開されています。
[塩田紳二のPDAレポート次世代XScaleプロセッサ、Bulverdeとは?(PC Watch)] (03.08.05)
PXA255 の後継とされている CPU、Bulverde について。

XScale(StrongARM) 関連

Intel からXScale は以下の特長を持っています。02/02 に Intel が XScale ベースのプロセッサを公表しています。

Intel が独自に ARM 社との特別な契約で、ARMアーキテクチャを独自に拡張する権利を持っている
ARM6 互換の無い Multimedia 命令の追加やパイプラインの拡張を独自に拡張している
使用用途別に動作クロックや機能が複数用意されている
動的に動作クロックを変更できるターボモード

[http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0402/26/news033.html] (04.02.26)
ITmedia の記事「Intel初のUMTS/W-CDMAチップセット「Hermon」」。
[Mobile：GPRSからEDGEへのアップグレードパス～Intel、PXA800EF(ZDNet JAPAN)] (03.09.10)
[ZDNN：Intel、携帯電話用の新チップ「PXA800EF」発表(ZDNet JAPAN)]
[ZDNN：Intel、携帯・PDA用の性能最適化キットをリリース(ZDNet JAPAN)] (03.08.05)
[塩田紳二のPDAレポート IntelでXScaleを担当するアンソニー・シーカ副社長インタビュー(PC Watch)] (03.07.24)
[ZDNN：Intel、ワイヤレス機器向けのコンパイラ提供開始(ZDNet JAPAN)] (03.07.23)
[Intel、XScaleワイヤレス機器に最適化されたコンパイラを発表(MYCOM PC WEB)]
[ZDNN：XScaleのJava対応強化でIntelとSunが提携(ZDNet JAPAN)] (03.06.10)
[ZDNN：Palm初のXScaleモデル、無線LAN／カメラ付きで発表へ(ZDNet JAPAN)] (03.04.09)
[ZDNN：Intel、XScale新製品発表(ZDNet JAPAN)] (03.03.25)
「XScale PXA263」と「PXA260」が発表されました。
[XScale PXA255搭載PocketPCが続々登場(Slashdot.jp)] (03.03.09)
[Mobile：XScale入り携帯電話、続々登場(ZDNet JAPAN)] (03.02.23)
[Mobile：Wintel携帯が登場(ZDNet JAPAN)]
[ZDNN：“Wintelケータイ”にPDA型翻訳機――CE.NET組み込み機器を展示(ZDNet JAPAN)]
[「Windows Embedded Developers Conference 2003」開幕(PC Watch)]
[【IDF Spring 2003レポート】2日目基調講演 - PXA800Fでスマートフォンの波が来る(MYCOM PC WEB)] (03.02.20)
<IDF(2003年春) 関連> より Manitoba について。
[Mobile：Intel、携帯向け統合型XScaleプロセッサ「PXA800F」を発表(ZDNet JAPAN)] (03.02.13)
開発コード：Manitoba。
[ZDNN：Intel、200MHzバスの「XScale PXA255」開発(ZDNet JAPAN)] (03.01.31)
[Intel、XscalePXA250の後継としてPXA255を投入(Slashdot.jp)]
[SL-C700はなぜ遅い？……XScaleに内包されたバグが原因か(Slashdot.jp)] (02.12.20)
XScale の Eratta より data 領域への Write back cache が使えていない状況なんだとか。案外、Write back を有効にしても問題なく動作するかもよ。
[Mobile：Intelの携帯向け統合チップ“Manitoba”が狙うもの(ZDNet JAPAN)] (02.10.24)
Monitoba の開発状況について。
[ZDNN：ARMではなく、なぜMMXだったのか――Intelの携帯戦略(ZDNet JAPAN)] (02.09.14)
[米インテル、XScaleアーキテクチャのポータブルデバイスにMMXを搭載(MYCOM PC WEB)]
IDF にて XScale 用のマルチメディア拡張命令「Wireless MMX」を公開した模様。どうやらライセンス関連で「ARMのSIMD命令」ではなく独自技術の MMX を選択したようです。Wireless なのは営業上の理由っぽい。
[ZDNN：Intel、XScale PXA対応アプリ開発推進のための研究施設(ZDNet JAPAN)] (02.08.17)
[風邪ひき通信市場にIntelの薬――XScaleネットワークチップ(ZDNN)] (02.02.27)
[XScaleを“あらゆる分野”に――Intel，新製品を発表(ZDNN)]
[米速報：Red HatとMontaVista，Intelのネットワークチップをサポート(ZDNN)]
[【IDF Spring 2002 Vol.2】XScaleによるインテルの組み込み向け戦略が明らかに(ASCII24)]
<IDF(2002年春) 関連> の情報。XScale ベースを様々な分野でサポートしていきたいようです。
[XScaleベースのチップがデビュー(ZDNN)] (02.02.12)
[Intel，携帯/PDA向けのXScaleチップを発表(ZDNet Mobile)]
[XScaleの現在と将来──米Intelに聞く(ZDNet Mobile)]
[第140回：ようやく登場したXScaleでPDAが変わる?(PC Watch)]
[インテル、モバイル向けプロセッサ「XScale」を日本で先行発表～ASUSのPDA試作機も展示(PC Watch)]
XScale チップが正式に公開されています。特に Windows CE 関連での採用が見込まれています。Windows CE の動向については <Windows CE 関連> をどうぞ。
[インテルが考える『XScale』の新用途(Japan.CNET.com)] (02.01.10)
[W-CDMAに取り組むインテル(ZDNet Mobile)] (01.09.16)
[XScaleベースのアプライアンスがPCを補完する？──IDF基調講演(ZDNN)]

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XScale(StrongARM) 関連

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