[WLAN]: IEEE 802.11a/j 関連

IEEE 802.11a は、5.2GHz 帯を使用する高速な無線 LAN 通信の規格です。

特徴としては以下の通り。

使用する周波数帯域は 5.2 GHz 帯
日本では 5.150G～5.250GHz の帯域が使用可能です。他国と比べると使用できるチャネル数が少ないです (米国だと 12 チャネルだが日本だと 4 チャネル)。ただし今後は、電波法施行規則の変更より使用できるチャネル数が少なくとも 4 チャネル増えて 8 チャンネルになる予定との事。
転送速度は最大で 54Mbps
IEEE 802.11g と同じく最大で 54Mbps の通信が可能です。802.11g の場合、802.11b や Bluetooth と同じ帯域で通信するため、ノイズが多く通信速度も出にくい場面が多いといわれています。その点、802.11a の場合は、競合相手が少ないのでその分、高速通信で優位になります。

'02/08 の電波法施行規則の変更より 802.11a の状況が変わり始めています。

使用できるチャネル数の増加と旧製品との兼ね合い
今まで使用出来た 5.150G～5.250GHz の帯域以外にも 5.25～5.35GHz の帯域も使用できるようになるとの事。ただし、既存製品に対しては、現段階 ('05/02) のバッファロー社の意見では「既存チャネルの変更だけでなく、新たなチャネルへの対応をファームウェアで行なうことは、法律上無理がある（石丸氏）」とのことです。
注意しなければならないことは、旧 802.11a 製品と新たなチャネルに対応した新製品とで接続出来ないケースが生じることがあることに気をつける必要があるとの事。
[「法改正でIEEE 802.11aの既存製品と新製品がつながらなくなる？」IEEE 802.11aチャネル変更に対するバッファローの取り組み(Broadband Watch)]
IEEE 802.11j
日本の使用できる帯域である 4900MHz～5000MHz に合わせた規格です。802.11a では許可されていなかった屋外での使用が認められ、チャネル数も増えています。

この page は <[WLAN]: 無線 LAN 総合窓口> の特設 page です。
お勧め本は <[WLAN]: Recommended Books> に纏めています。参考にどうぞ。

お勧め

IEEE 802.11a

IEEE 802.11j

[http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0412/15/news046.html]
ITmedia の記事「モバイル：IEEE802.11j【あいとりぷるいー・はちまるに・てん・いちいちじぇい】」。
[IEEE802.11j(Wikipedia)]
[IEEE STANDARD AMENDED TO SUPPORT 4.9 AND 5 GHZ BANDS FOR INDOOR, OUTDOOR, AND MOBILE USE IN JAPAN(IEEE 802.11)]
IEEE のアナウンス。

IEEE 802.11j は、 4900MHz～5000MHz の帯域を野外でも使用出来るように考案された規格です。

'02/08 の日本の電波法施行規則の変更で 4900MHz～5000MHz で屋外使用が認められたことによります。日本独自の法定基準を全て満たすように考案されており、しばらくは日本専用の規格と言えそうです。既に Atheros 社が IEEE 802.11j 対応を表明しています。

[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0412/02/news056.html] (04.12.02)
ITmedia の記事「日本向けの無線LAN規格「802.11j」が承認」。
[Atheros、日本向けの無線規格「IEEE 802.11j」サポートを表明(INTERNET Watch)] (04.11.30)