株・債券・REIT の比率で運用を行っている投資信託リスト


'10/05現在、既に更新を止めています。今となっては古い情報になっています。現在も更新を続けている他のサイトを活用することをお勧めします。 投資信託/活用リスト


私が目に付いた投資信託をリストアップしています。各銘柄をお勧めしているわけではない所に注意してください。

この分野のアクティブ型投資信託の特徴は、株・債券・REIT 等の資産に対し、特定の割合で分散投資を行う投資信託です。運用比率は投資信託によってマチマチです。

野村世界6資産分散投信 (野村AM)

ゆうちょで取り扱っている投資信託です。

株(国内・海外)、債券(国内・海外)、REIT(国内・海外)をコース別に振り分けたバランス型投資信託です。バランス型にしては平均的な手数料と低廉な信託報酬が魅力。年金受託者を意識した投資信託らしく奇数月毎に分配金が支払われる運用になっています。年金の補助的役割と言う面が大きいのでしょう。

REIT の調合がよく分からないのですが、資産分配としては悪くないように見えます。スイッチングがあるのに信託財産留保額の 0.3% というのは残念な所だ。分配金以外は悪くない選択肢だとは思う。

以下は運用している各マザーファンドの方針です(目論見書に書いてあったのをそのまま参考にしています)。

  • 国内債券
    NOMURA-BPI 総合(NOMURA-ボンド・パフォーマンス・インデックス総合)に連動する運用を目指す。
  • 外国債券
    「シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」の中長期的な動きを概ね捉える運用を目指すとの事。連動はしない模様。為替ヘッジは行わない。
  • 国内株式
    TOPIX に連動する運用を目指す。
  • 外国株式
    「MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジなし)」の中長期的な動きを概ね捉える運用を目指すとの事。連動はしない模様。為替ヘッジは行わない。
  • 国内 REIT (J-REIT)
    「東証REIT 指数(配当込み)」に連動する運用を目指す。
  • 海外 REIT
    「S&P シティグループ・グローバルREIT インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)」に連動する運用を目指す。為替ヘッジは行わない。

安定コース

国内債券中心のバランス型。

株と REIT で稼いだ運用益を債券に割り当てる運用方式のようです。日本債券中心の割には基準価額の変動が大きいのが気になります。安定を目指すなら分配金を無くしてその分、複利効果を上げたい所なんだけどな。惜しい。

投資信託野村世界6資産分散投信(安定コース) (野村AM)
運用バランス型(国内債:60%、外債:10%、日本株:5%、外国株:15%、国内REIT:5%、海外REIT:5%)
信託期間無制限
決算日1/10,3/10,5/10,7/10,9/10,11/10
手数料1.575%
信託報酬0.6510%
信託財産留保額0.3%
評価モーニングスター:0131205ADIR:0131205A
見所国内債券中心のバランス型。日本株はリスクが大きいと考えてか外国株と比べ配分が少ないようです。

分配コース

外債中心のバランス型。

外債の利回りを期待しているようです。他のコースより分配金が多いのも特徴の一つです('06/05 現在、成長・安定コースの分配金は 20 円に対し、分配コースは 50 円)。外国資産に依存する比率が 70% とバランス型にしては高いので、為替リスクは高め。

外債は「シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」を指数として対象としているとのこと。連動はしていない。

グロソブに近いかも。

投資信託野村世界6資産分散投信(分配コース) (野村AM)
運用バランス型(国内債:20%、外債:50%、日本株:5%、外国株:15%、国内REIT:5%、海外REIT:5%)
信託期間無制限
決算日1/10,3/10,5/10,7/10,9/10,11/10
手数料1.575%
信託報酬0.7245%
信託財産留保額0.3%
評価モーニングスター:0131305ADIR:0131305A
見所外債中心のバランス型。分配金は他のコースより多い。

成長コース

株中心のバランス型。

3コースの中では最も基準価額の変動が大きいです。株 70% は株に依存しすぎている気がするのですが如何でしょうか。

投資信託野村世界6資産分散投信(成長コース) (野村AM)
運用国際株式型(一般型)*1(国内債:10%、外債:10%、日本株:35%、外国株:35%、国内REIT:5%、海外REIT:5%)
信託期間無制限
決算日1/10,3/10,5/10,7/10,9/10,11/10
手数料1.575%
信託報酬0.7980%
信託財産留保額0.3%
評価モーニングスター:0131405ADIR:0131405A
見所株中心のバランス型。株依存 70% はバランス型にしては依存しすぎのような気も。

関連記事

野村資産設計ファンド (愛称:未来時計) (野村AM)

ゆうちょで取り扱っている投資信託です。

このバランス型投資信託は、ターゲットイヤー型と呼ばれているタイプのものです。ターゲットイヤー型は、運用当初の段階で株を中心とした積極運用を行い、ターゲットイヤーが近づくにつれ、債券を中心とした安定運用を目指します。日本では聞きなれない運用法ですが、米国では長期の資産運用法として人気があるようです。

ターゲットイヤーは「2015」「2020」「2025」「2030」「2035」「2040」の 6 つが用意されています。例えば今('07/07)から 20 年後に備える資金の場合、「2025」もしくは「2030」を選択すると丁度良い時期に積極的な資産運用が終了します。

投資信託野村資産設計ファンド (愛称:未来時計) (野村AM)
運用ターゲットイヤー型
信託期間無制限
決算日6/22, 12/22
手数料1.575%
信託報酬0.903%
信託財産留保額0.3%
見所長期運用で資産を育てたい方向け。少しずつ資金を入れていくといいかも。

ダ・ヴィンチ (ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)

06.09.27 に 10 周年を迎えたバランス型投資信託です。

特徴としては以下の通り。

  • 組み合わせは株(40%)・債券(40%)・短期金融(20%)
    日本株や日本債券への割り当てはかなり限定的で殆どが外国資本で纏められています。各資産のバランスは、定期的にリバランスする運用でどの国に対してウェートを占めているかどうかについては移ろいやすいようです。
    短期金融に対するウェートが高いのが気になります。安定運用のためでしょうか。これでは 20% 分を MRF に置いているのと変わらないです。
  • 為替ヘッジを採用
    外国資産に対し全て為替ヘッジによる運用を行います。ヘッジを行うことにより為替リスクを抑える効果を狙っています。ヘッジは短期的に発生する大きな為替変動に対しての効果は期待できますが、反面、長期的な為替変動に対しては効果がありませんし、ヘッジに対するコストも馬鹿になりません。
  • 高い信託報酬と手数料
    他の投資信託と比べると信託報酬と手数料が高く設定されているように見受けます。銀行なども好んで販売しているようですが、目論見書を見ると販売数に合わせた報酬制度を採用しているようです*2
投資信託ダ・ヴィンチ (ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)
運用株(40%)・債券(40%)・短期金融(20%)を組み合わせたバランス型投資信託
ベンチマークなし
信託期間無期限
決算日9/14 (分配金は高め)
手数料上限 3.675% (マネックス証券なら2.1%)
信託報酬2.1% (0.9975/0.9975販/0.105)
信託財産留保額なし
評価モーニングスター:35315969DIR:35315969
見所10周年おめでとう。

*1 投資信託協会が定める分類では 70% 以上の株式を中心とする投資信託はバランス型ではなく国際株式型に分類されるとの事。
*2 「やっぱりな」と思ってしまったよ

Last-modified: 2010.05.04 (火) 21:54:13 (5099d)