投資信託の関連書籍

投資信託の関連書籍を纏めています。

  • 広く浅く資産運用方法を学びたい
    内藤忍の資産設計塾」がお勧め。ただしマネックス証券の宣伝本と化しているので、証券会社をマネックス一本に絞らないよう工夫が必要。
  • 投資信託を中心に資産分配する方法を学びたい
    インデックス型中心で纏めたいのなら「みんなの投資」がお勧め。モーニングスターを活用しつつ自分のポートフォリオを絞り込みたいのなら「投資信託選びでいちばん知りたいこと」がお勧め。
  • 資産活用を考える手助けが欲しい
    お金をふやす本当の常識」がお勧め。資産活用方法で注意すべき事項が多く学べます。単行本で価格も控えめなのもグッド。

あくまで書籍はアナタの資産運用の手助けをしてくれるだけで、それをマネることを目的として購入しない方が良いでしょう。

内藤忍の資産設計塾

内藤 忍さんの著書。俗に言う内藤本。

内藤本は、他には「内藤忍の資産設計塾 実践編」や「内藤忍のお金持ちになる投資成功ノート」があるけど、この「内藤忍の資産設計塾」が基本かな。

特徴を纏めると以下の通り。

  • 様々な投資方法を広く浅く扱っている
    例えば株投資の書籍だと株しか投資方法を扱っていないんだけど、この書籍は株はもちろん、投資信託、MMF、債券、REIT 等幅広く取り扱っています。選択肢を多く持つことで視野の広い投資が可能になるでしょう。
  • マネックス証券、ご用達?
    内藤さんはマネックスの刺客らしく、この書籍ではマネックス証券で扱っている投資商品しか選択肢が無い。時にそれがベターな選択肢ではないように思える場面がある。例えばインデックスファンド→ETFへの切替え(リレー投資)をマネックスで実現しようとすると株売買手数料で 2100円掛かってしまうんだけど、20万円以下の株売買なら手数料無料な証券会社を勧めるべきでしょう。
    それと、この書籍の影響はマネックス証券に色濃く出ていて、例えばインデックスファンドでは日経225に連動した「日経225ノーロードオープン(信託報酬:0.84%)」が良く売れているらしい。売れ筋ベストテンでは常にベスト3に選ばれるほど。
    同じくノーロードで TOPIX に連動した「インデックスファンドTSP(信託報酬:0.5544 %)」があるにも係わらず、コッチはベスト10入りすらしない。いくらなんでもインデックス連動型の場合、信託報酬は 0.6% 程度が平均値という状況にも拘らず信託報酬が 0.84% では取りすぎだろう。これでは長期運用には向いているとは言えない。
    皆、内藤本に影響されすぎだ。
  • アセットアロケーション(資産配分)の重要性
    他の書籍でも引き合いに出されることが多いのですが、この書籍でも適切な資産配分による長期運用について多く取り扱っています。基軸は日本株・外国株のインデックスファンドと海外 MMF、オプションとして中国株や REIT を組込んでいます。悪くない。
    気になるのはやはり全てマネックス証券からの枠を出ていないこと、投資バランスが単調で選択肢が少ないこと辺りかな。

投資の手段は一つじゃない。アナタにあった投資方法をアナタ自身が選択する。そんな手助けをこの書籍は手伝ってくれます。

06.05.20 記載。

関連情報

投資信託選びでいちばん知りたいこと

投資信託に興味があれば、最初にお勧めしたい本です。

投資信託のデメリット(というかデメリットだらけ?)を理解した上で、どのように運用することが投資信託本来のメリットを享受出来るか詳しく説明があります。この本に出会うまでは投資信託選びに試行錯誤していましたが、ようやく私なりの投資信託の方針が見えてきました。

最近、401k 絡みで投資信託について興味を持った時に購入しました。なんでこれが気になったかと言うと丁度、投資信託選びにモーニングスターを利用していた時に著書紹介 「投資信託選びでいちばん知りたいこと」が目に入り、イキオイ購入してしています。

投資信託の情報サイトを運営しているのだから、バリバリ儲かる投信の選び方でも書いてあるのかと思いきや、この人、投信が投資目的としては相応しくないとバッサリ。

正直、あまり気にしていなかった信託報酬料やコスト計算等について、長期の運用には不可欠であることを強調していたり、長期運用でなければ投信は資産形成方法として有用ではないとも主張しています。ココまで言われると今まで持っていた熱が随分と冷めましたが、多分、損しないためには必要だったのでしょう。

上記を踏まえたうえでどのように長期運用していくか、どんなファンドが相応しいかアドバイスをしています。今後の方針を決める上でも参考になっています。

#でもグロソブはもう少し持って遊んでみる予定 =)。日々見ていて楽しいし。

この後、元ファンドマネージャーと言う肩書きの山崎 元さんの本を読むことに。ちなみにこの人も投信には否定的。この人も結構面白い。

(06.04.14 記載・追記)

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みんなの投資

銀座人さんの投資信託本。実は銀座人さんのことはよく知らないのですが2ちゃんの書込みで話題になった人らしい。評価は高いようです。

大体、流して立ち読みしてきた感じですが、投資信託を始めたい方にとって良いアドバイスになる本になると思います。やっぱりキモは「複利」と「ポートフォリオ」になるのでしょうか。インデックスファンド中心だったのが若干気になります。インデックス以外も触れた方が違った客層が食い付く(?)んじゃないかと。

「みんなの投資サポートサイト」の更新 (藤田郁雄(銀座人)の最適ポートフォリオ)よりご紹介が。
#こんなしょーもないブックレビューで申し訳無いのですが、何かの足しになれば幸いかと。

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おまけその1

この書籍でお勧めしていたファンドについての雑感。書籍では以下の3つのファンドの組み合わせによるポートフォリオを構築し、毎月の積み立てを勧めていました。安定運用を考えるならもう少し債権を多くしても良いような気もしますがどうでしょうかね。

おまけその2

書籍の「“第2候補”の投信を紹介」にあった投資信託についての雑感。本を読んだ感想ではないことに注意。多分、かぶっている可能性大。

  • さわかみファンド (さわかみ投信)
    さわかみファンドは、投資信託による資産運用本なら間違いなく話題に挙がるほど有名な投資信託です。さわかみファンドの話題に触れない投信本はかなり怪しいと思って間違いないほど。運用実績が良いのはもちろんのこと、ファンドマネージャーのおっちゃんが結構アクが強くて言っていることが面白い。
    実際、購入してみたい気もあるのですが購入先が直販かウツミ屋証券しかない所が苦しい。強いて言えばおっちゃんの寿命も =)。
  • ノーロードファンド(維新) (三井住友アセットマネジメント)
    名前の通り、ノーロードでしかも信託報酬が年率0.105%で運用実績も悪くない。スゲー、と思いつつよくよく調べると、このファンドは TOPIX を基準とした成功報酬を別途徴収する方式を取っていて、計算してみると結構な額が支払われています。成績ががた落ちした場面はあまりないようなのでインデックスファンドよりはマシと考えるかビミョー。
    悪くは無いんだけどこのファンドも購入場所が少ないのが難点かな。
  • DKA J−REITインデックスファンド(毎月決算型) 『愛称:ビルオーナー』 (第一勧業アセットマネジメント)
    日本の REIT(J-REIT) を扱っているファンド。日本の REIT は、そんなに選択肢は多くないからどのファンドも似たり寄ったりの成績かな。お勧め理由は信託報酬が 0.68% 程度だからかな 。REIT は、不動産を基とした運用なので株価と異なる動きになのが特徴です。最近の流行ではポートフォリオの一端として組み込まれることが多いようですが、未だに日本の不動産運用に対して厳しい見方をする人はいます。REIT は、ミドルリスク・ミドルリターンとよく揶揄されるのですが、4-5% のリターンをミドルとするのかビミョーですね。
    国際投信のグローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)や野村の世界三資産バランスファンド等、最近のバランスファンドに REIT が組み込まれることも多くなったようです。
  • バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド
    ノーロードの米国株式を中心としたインデックスファンド。海外株式のインデックスファンドの中では信託報酬が低く抑えられているのが特徴です。同じくノーロードである「ステートストリート外国株式インデックス」が対抗馬になるのでしょうか。
    このファンドはドル建てなのでそのままでは税金の2重取りが行われてしまうこと、購入できるのがマネックス証券しかない所が難点です。税金対策が面倒なら少し高めの信託報酬なのがアレですがトヨタアセット・バンガード 海外株式ファンドでも代替可能とは思います。
  • HSBC インドオープン
    印度の株式に特化したファンドです。インドは電子産業やインフラ等の成長が著しく多くの先進国の下請け的存在として注目されています。日本株なら証券会社を通じて自ら購入することも可能ですが、インド株は個人では手を出しにくい状況ですので、インドの成長に興味があるのならファンドを購入することが最も手っ取り早い方法かもしれません。
    魅力は年 80% 近い運用益ですが、何時起こるかもしれないカントリーリスクに悩まされることになるでしょう。他のインドファンドと比べ運用が良いのと実績が長いのが選ばれた理由ではないでしょうか。インドはどうも現地(?)のファンドマネージャーによって運用にかなり差が付くようですので検討する場合には注意した方がよいかもしれません。
    ただインドは値動きが激しすぎです (;-;)。中長期の運用は考えものです。
  • 三菱UFJ チャイナオープン
    中国の株式に特化したファンドです。中国はオリンピック開催地になったこともあって経済活動が活発になっています。特に資源や情報系が調子が良いようです。
    魅力は年 50% 近い運用益ですが、この国のカントリーリスクもかなり高めなのはニュースを見ていても感じるはずです。他の中国ファンドと比べるとノーロード(ex. カブドットコム証券)であることでしょうか。ノーロードはかなり珍しいです。
  • SG ロシア東欧株ファンド
    ロシア周辺の株式に特化したファンドです。ロシアはなんたって資源株につきます。特に原油を中心とした株の値動きがかなり激しく、原油関連のニュースが流れるたびに基準価格が上下します。
    魅力は年 60% 近い運用益ですが、カントリーリスクは高め。中国もそうですが政府が経済に対しちょっかいを出したり制御しようとする動きがあります。ロシア株は扱っているファンドが少ないことより運用が長い SG が選ばれたのだと思います。最近だと T&D からノーロード(マネックス証券)である欧州新成長国株式ファンドというファンドも出てきました。
  • ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド(外資MMF)
    為替リスクに耐えられるのであれば外貨 MMF という選択肢は面白いかも。少なくとも外貨預金と比べれば為替差益による申告を考える必要が無く、金利が同じか有利であることが多く、いつでも引き落とし可能であるという利便性もある。
    日興が選ばれた理由はよく分からないが、マネックス証券を検討した場合、米ドルが往復で 50 銭(±25銭)のスプレッドで済む辺りかな。米ドルだけなら松井証券の 40 銭が安かったはず。
  • 野村世界6資産分散投信 (野村アセットマネジメント)
    郵便局で扱っているバランスファンド。最近のバランスファンドにありがちな REIT 付き。年6回の分配は余計だけどそこそこの運用益とバランス型にしては低く抑えられている信託報酬が選ばれた理由なのかな。
    成長コースの株式70%というのは、株に頼りすぎている気がするし、分配コースの外国債券50%は為替に弱そう。安定コースはヨサゲだがもう少し株式を取り入れてもいいかな。REIT はどのコースも 10% で期待しているのかしていないのかよく分からないな。

06.05.03 記載。

お金をふやす本当の常識

山崎 元さんの著書。どちらかと言うと株投資についてに話が向かいますが投資信託についても扱っています(否定的ですが)。

最近出版された「「投資バカ」につける薬」という書籍と同様のノリなのですが、「投資バカ」の方は怪しげな投資に対して警告することを目的としていて少し息苦しくなってしまうかもしれません。「お金を増やす〜」の方がアレゲな株式投資方法やユーモアが感じられます。価格も文庫本なので安いですしね。

インデックスファンドとアクティブファンドの運用について調べていた時に偶然見つけた「山崎 元の「ホンネの投資教室」」というサイトでした。元ファンドマネージャーという肩書きを持つだけあってファンドについての知識は素晴らしく、その彼がファンドに対してかなり後ろ向きな発言が多いことに興味が湧きました。多くの機関投資家の方々の blog を見ると皆さんファンドに対して批判的であるのも興味深い所でした。

彼の投資に対しての考え方は「分かりやすく」「手数料の掛からない」投資方法をお勧めしています。彼もアクティブファンド否定派のようです。

取り敢えず「第二回 報告、私の株式投資 (1)(2)」の「株式投資の三つの基本技」はお勧めしておきます。「これ、ホントにファンドマネージャーだったんですか?」と思わないでもないのですが、こういう簡単な所が投資のキホンなのかもしれません。

(06.05.04 記載)

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント

アセットアロケーション(資産分配)と長期投資の有用性を説いています。

多くの投資本は、短期で儲けるデイトレードが持て囃されていますが、とても万人向けではありません。短期売買は、市場で勝てるルールを刹那のタイミングで構築する能力が必要とされます。例え極少ない成功者の話を真似たとしても、過去の成功話から得られることは少ないのではないでしょうか。

本書では、長期投資を主軸とした「負けない運用」を推奨しています。「負けない運用」の根幹は公的年金の資産運用方法です。公的年金の運用方法を学ぶことで、万人でも資産運用が難しくないことを説明してます。

私は、この書籍より優れたバランス型投資信託による長期運用という一つの解に達しています。巷の売れ筋バランス型ではなく、401k でも採用されている「アセット・ナビゲーション」が私の主軸の一つとして運用を続けています。刺激的な儲けには繋がりませんが、今の所、満足しています。

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(07.05.05:記載)

図解 1万円から始める投資信託

ファンドの海監修という事なので期待して立ち読みしてきたのですが、チョット期待外れかな。気になる点をツラツラ書いてみます。

  • 全体的に実践例が乏しい
    各章で「手数料は安いほうがイイ」とか「信託報酬には気を付ける」等、断片的な情報としては記載があったのですが、実践例が乏しいように思えました。
    例えば手数料を少なめにする場合、銀行や郵便局から購入するのではなく、ネット証券を強く推奨すべきです。海外株式として「ステート・ストリート外国株インデックス」が取り上げられていましたが、三井住友銀行なら 2.1% の手数料が掛かりますが、カブドットコム証券ならノーロードで扱っているような実例が乏しいんですよ。
  • 疑問の残る投資信託の参考例
    銀行や郵便局で購入できる投資信託が参考例として挙げられているように感じました。
    例えば外債ファンドの章では純資産総額から選んだとしか思えない「グロソブ」と「ダイワ・グローバル債券ファンド」を紹介していたりします。幾らなんでもこの選択肢は如何なものかと。
    割安株にしても「さわかみファンド」を筆頭に挙げるのは疑問に感じます。三洋電機や最近では JAL の扱いを見ていると、ホントに投資家の利益を最優先に考えてる?と思うこともシバシバ。「さわかみファンド」が SRI での運用を目指しているのなら別ですが。
    大和投資信託の「底力」にしても高い信託報酬に似合っているかどうかは疑問ですね。私なら割安株の場合「アクティブバリューオープン(愛称:アクシア)(T&D)」を推すね。信託報酬が 1.0815% と運用実績の良さ、銘柄の目利きの良さが推奨理由かな。ただし「るいとう」しにくいのが欠点かな。
  • ETF は流動性に乏しいのでしょうか?
    ETF の欠点として流動性の乏しさが挙げられていました。今まで何度か ETF の取引をしたことがあるのですが「成行」で売買する限り、流動性の乏しさを感じることはありませんでした。むしろ投資信託より売買後、次の株売買の即戦力になる弾になる分、ETF の方が流動性が高いのではないでしょうか。
    単価が高い(15万程度)なのも欠点に挙げられていましたが、これはプチ株などを併用することでソコソコの運用が出来ますし、インデックスファンド→ ETF のリレー投資だって検討の価値はあるでしょう。
  • アセットアロケーションの説明不足
    投資信託の運用のキモなのでこの部分は入念に解説が欲しかった所です。年齢(と収入)に合った運用方法を切り替えないと、特に投資信託初心者はリスクの高い運用を選択しかねません。
  • リスクの説明不足
    リスクに対しての説明が不足しているように感じました。
    お約束ネタとして外貨貯金より外貨 MMF の方が全然イイよー、ネタがあったのですが、為替リスクについてもっと記載しておく必要を感じました。為替リスクを理解しないで運用を行うと外貨 MMF ですら厳しい運用になるでしょう。
  • 初心者にこそ勧めたい「バランス型投資信託」
    これは私の持論です。一般的ではないですよ。
    ただしバランス型は全体的に高い手数料と信託報酬を要求されるので銘柄選びは慎重に行う必要があります。日興の「ベストナイン」や野村の「マイストーリー」等は様々な問題を抱えているので問題外です。今の所、インデックス型投資信託のバランス型で信託報酬が控えめである日興の「アセットナビゲーション株式シリーズ」や住信の「マイセレクション」や三井住友の「ワールド・パッケージ・オープン」辺りが私のお勧め。

全体的に非常に楽観的な運用を夢見る書籍のようです。

ただ山崎さんの毒舌口調じゃないけど、この本だけを参考に投資の荒海に投げ出されたとしたらかなり厳しい結果が待っているんじゃないかと心配してしまいます。投資信託のかなり高めなリスクについてもっと釘を刺しておかないと、失敗している運用をずるずると引きずる投資家が増えそうです。もし投資信託で資産運用を考えているのであれば「投資信託選びでいちばん知りたいこと 」か「内藤忍の資産設計塾」を推薦しておきます。様々な資産運用に目移りしているのなら「投資バカ」につける薬」がお勧め。個人向け国債しか検討する余地が無くなります =)。

問答無用で色々感じたことを書いちゃったけど、ファンドの海自体は上記のネタを踏まえています。何故それが書籍に反映されなかったのかが疑問ですね。

06.08.18 記載。

投資信託のイチバン抜け目のない買い方・儲け方!

これって山崎センセに意見を求めた時点で企画倒れのような =)。

ということで、立ち読みしてきました。

ムック系の投資信託本としてはソコソコ。週刊ダイヤモンドの「投信の罠」と同じような切り口もあり、手放しで投資信託が良い金融商品ではないことを解説しています。

不満点としては、郵便局・銀行から購入する投資信託には触れているものの、ETFやネット証券から購入する投資信託については殆ど触れられていませんでした(カブドットコム証券が少し位)。郵便局・銀行から投資信託を購入することは山崎センセじゃないけど「赤頭巾ちゃんが狼に相談するようなもの」なので注意が必要でしょう。

後、初心者向けな割には具体的な投資信託名(グロソブとか)が皆無で、これを読んだからといって投資信託を選択する手助けにはなりそうも無いです。信託報酬や販売手数料について具体的な数値を上げたり、個々の資産のリスクとリターンの解説、BRICsの利点・欠点等も取り上げた方が良かったかもしれません。

「覆面座談会/本音で語る投信のウソ・ホント」の章が興味深いです。

投資信託に関わる人たちが投資信託について語っているのですが、予想通り「投資信託なんて買わない」そうです =)。資産運用のプロ(ファンドマネージャ)が運用すると言うけど効率良く儲けさせる能力があるなら、金を借りても自分で運用するとのこと。とはいえ運用を悪化させれば仕事が無くなるわけで、結局、ソコソコ儲ける程度の運用に落ち着いてしまう場合が多いのではないか、と。プロと言うよりサラリーマンに近いですね。

「車を購入するときには綿密に車種を決め最も安いディーラーを通して買おうとするのに、投資信託の場合は、ディーラーに『100万円で買える車をくれ』と言っているようなもので言わばカモ」というような話もありました。預金を委ねるのと同じようなノリで投資信託を購入するのは危険とも。

投資信託は、投資を見知らぬ人に投資してもらう投機商品です。テキ屋(銀行・郵便局・証券会社の窓口)を通して買わず、テラ銭(販売手数料・信託報酬)の少ない品を選択するべきです。

(07.03.28:記載)

投資信託にだまされるな!

立ち読みしてきました。これから投資信託を資産運用の一部として検討している方には悪くない書籍でしょう。

前半は、書籍「金融広告を読め」の投資信託版に近く、投資信託については何に注視すべきかについてページを多く割いています。投資信託への注意点としては満点に近い出来ですが、投資信託に絞り込んだためか、投資信託以外のボッタクリ金融商品(外貨預金*1とか変額年金*2とか)やローン返済などトータルな資産運用として語られていないのは物足りなさを感じます。

後半は、書籍「みんなの投資」と同じく、インデックス運用による低コストな投資信託を推奨しています。具体的な投資信託名も挙げており、その中には最近設定された「セゾン投信」や「マネックス資産設計ファンド」なども含まれていました。

投資信託による運用の取っ掛かりとしては良く出来ていると思いますが、資産運用全般からしてみるとホンの一部でしかないので、広がりが少ない印象があります。少ないボリュームで説明するのは困難でしょうけど、それならば軽く話題に挙げてそれなりの書籍に話題を振るなどの工夫が欲しい所です。

悪くは無いんだけど資産運用本としては局所的で物足りない、と言うのが私の感想。

関連情報

(07.04.11:記載)

もうすぐ書評レビュー

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?


*1 外貨MMFと比べ利率が悪いし、保障もされていないし、税金も多く取られて良い所無し。
*2 他の金融商品よりかなりのコスト高

Last-modified: 2007.08.19 (日) 04:12:13 (3689d)