ローランドDG (6789)

概要

  • 広告・看板用(サイン・グラフィックス)大型プリンタの製造・販売がメイン
  • フロー型であるプリンタが売上半分、ストック型のサプライ品(インク・専門紙)が売上3割
  • 大株主にローランド(40%)、他タイヨウ・ファンド

見所

  • 広告業者の設備投資意欲に左右される売上
    概ねプリンタの価格は1台200〜500万円程度で複数台購入するケースが殆ど。異様に高くは無いが気軽に購入できる価格帯ではない。顧客は中小企業が多いことより、ローンで購入することが多いとのこと。銀行の借り入れが購買意欲に関わってくる。不況時は、広告費などの販管費を削ることが多いので、広告業者の仕事が少なくなることも影響がある。 広告業界の半分はまだ手作業。データのデジタル化を考えれば置き換え需要はまだあるとの見込み。
  • 高い参入障壁
    上記5社以外でのシェアは少ない。特殊なインクや用紙や装置等を新規開発することは困難。今後も5社のみで市場を拮抗していく展開が予想される。サプライ品は、専用かつ消耗品扱いなので安定した収入源になっている。
  • 顧客層は比較的広め(B2C)
    顧客は中小の広告業者が多い。固定客が多くリピーターになるケースが多い。広告関連で発達している先進国でのシェアは変化しそうも無いことより、今後は新興国の開拓が課題になる。
  • デジタル屋台 (D-Shop)
    工員さん一人だけで製造工程の殆どをこなす生産方式を採用。100以上の工程を指示する為の仕組みを電子化し作業場で逐次確認できるようにしたのがデジタル屋台と言われる所以。この方式は工程によって生産が止まることが無く、人頭で安定した生産性を計算できる利点がある。自分で全工程を賄うことで工員さんの充実感も違うんじゃないかと予想。 ローランドDGを決定つける生産方式。すごい有名だ。工場はいつでも見学可能なんだそうな。浜松は遠い =)。
  • 3DプロッタとUVプリンタ
    3Dプロッタは安価なサンプル作成用途として売り出し中。3D CADを使いこなせる技術者が少ないためか普及度はイマイチ。UVプリンタはUVインクを使用した立体感を演出した印刷が可能。他社に先駆けて商品化したが、2009年の展示会では各社UVプリンタを出展しており、優位性が少なくなったように感じた。
  • 個人投資家へのアプローチ
    IRフェアによく参加しており、資料は豊富。IR担当の方々はとても親切 =)。IRフェア初心者にオヌヌメ。後、株主優待が高いんだよねえ、5000円分の商品。優待落ちでの価格変動が激しいんで、私としては優待を廃止するか価格を減らしてその分、配当に回して欲しいとはお願いしている。

競合他社

会社名株価wikipediaコメント
ローランドDGY!株:6789日経株:6789NSJ:6789wikipedia:ローランドDGローランド子会社。海外売上高が9割。タイヨウファンドが大株主に。
MUTOH HDY!株:7999日経株:7999NSJ:7999wikipedia:MUTOH HD独立系。海外売上高5割。ノルウェー年金の比率が高い。
ミマキエンジY!株:6638日経株:6638NSJ:6638wikipedia:ミマキエンジニアリング独立系。海外売上高7割。'07/03に上場。

3+2社でほぼ独占状態。日本企業がやけに強いので比較がしやすいのも利点。

専業では武藤工業(MUTOH HD)とミマキエンジ。他にHPとSIIが競合する。概ねこの5社で世界市場の大半を占める。広告用プリンタは、野外用の飾りつけをメインとしているので、専用インクと防水性に優れた専用用紙を使用する必要がある。通常の用紙に印刷する用途の大型プリンタとは異なった商品として扱われていることに注意。

米国ではHPのシェアが高いが、他の国は何処が優れているということはなく拮抗した状況になっている。その仲でもローランドDGは欧州に強く時折、欧州銘柄として扱われる。 海外での売上が9割を占めるので為替反応度が高い。

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Last-modified: 2009.10.25 (日) 16:01:05 (3677d)