PSN (Processor Serial Number) †
PSN は Pentium III で採用された CPU 固有の内部番号です。Pentium 4 になって PSN は削除されています。
- CPU 固有の番号の有用性
各 CPU 毎に重ならない番号を取得することが出来るため、使用している PC(ユーザー)を特定する情報として信用性の高い情報として扱うことができます。PSN は、ユーザー認証を必要とするネットワークサービス等で有用と考えられていました。
ちなみに Windows が行っているユーザー認証(Activate)にも PSN は利用されています。
- プライバシー侵害の問題点
ユーザーを特定できる信頼性の高い情報というのは、逆にユーザーの匿名性を失うことに繋がります。PSN は 善いユーザーにも悪意のあるユーザーにも有意義な情報であることは確かのようです。
- PSN は無効にすることが可能
プライバシー侵害の問題に配慮し、PSN を無効にする設定を BIOS に設ける仕組みを実装しています。一度無効にした場合、電源が落とされるまで無効であり続けます*1。
- プライバシー保護団体の反対と PC ベンダーからの不人気
P3 開発当初からプライバシー保護団体の反対意見が強く、PSN を無効にするよう求めていました。また PC ベンダーの殆どがデフォルトで PSN を 無効にする設定で出荷するようになりました。結果、PSN は事実上、機能していませんでした。
- PSN 機能は Pentium 4 からは削除
Pentium III で実装を強行したものの、市場の不人気からか Pentium 4 からは PSN 機能を CPU から削除されるようになりました。
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用語 †