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Head

ヘッドは、HDD のディスク面からデータの読み書きを行う「針」のような役割があります。

MR ヘッド (Magneto-Resistive Head)

MR ヘッドは、MR(磁場抵抗)効果を用いることにより従来の磁場を直接検知する薄膜ヘッド(Thin Film Head)よりノイズの影響を受けにくく、大容量化しやすい、という特長をもっているとのこと。現在のハードディスクの殆どは MRヘッドを採用しています。GMR(Giant MR)ヘッドというのもあるようだけど MRヘッドとの違いはよく分かりませんでした。

PRML (Partial-Response-Maximum-Liklifood)

PRML は、MRヘッドで読み込んだデータを解析しやすくするための信号方式です。

CSS (Contact Start Stop) 方式

ハードディスクはディスク回転による空気(最近は不燃物ガス)の流れによって生じるわずかな浮力でヘッドを浮かして読み書きをしています。この場合、回転が止まった時と開始した時に浮力が不安定になり、ハードディスクを傷つけてしまう可能性があります。上記の場合には一般的にハードディスクにはヘッドを予め読書きとは関係ない場所へ自動的に退避する機能(オートリトラクト機能)があります。

この方式を CSS 方式と言い、現在のハードディスクの殆どで使用されています。CSS 方式によってヘッドに付着したゴミが除去されるという効果もあります。仕様書の信頼性に CSS の値が記載されている場合もあります。大きければ大きいほど信頼性が高いと言えます。

  • 小話1-浮上量の話- (富士通)
    ハードディスクのヘッドとディスク間の浮遊量は約 0.01μm。これはタバコの煙*1より小さく、例えるならジャンボジェット機が地上 0.6 mm の所を飛んでいるような物、とか。

LZ (Landing Zone)

CSS 方式で必要としている退避領域の設定値です。CSS ゾーンとも呼ばれてます。

BIOS の設定で未だに残っているのですが、この値を必要としている harddisk はかなり昔の harddisk です。昔のハードディスクは電源を切る前にコマンドでヘッドを退避領域に移動させてから電源を切らなければならない事があったからです。少なくとも私が始めて買った harddisk(200MB で 10 万円位) では必要でした。

Load/Unload 方式

CSS 方式に代わって採用されている方式。一般的にディスク上に待機領域を設けないことにより、耐震性が良いとされています。


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*1 1〜3μm

Last-modified: 2005.06.17 (金) 16:16:45 (7026d)