*グローバル・ソブリン・オープン (グロソブ) [#title] グローバル・ソブリン・オープンは、ソブリン債券を中心とした投資信託です。 グロソブの特徴は以下の通り。 -''総資産 5 兆円を越える大規模ファンド''~ 「グロソブ(毎月決算型)」の総資産額は '06/05 現在で 5 兆円を越えており、国内最大級のファンドです。総資産の第2位である「ダイワ・グローバル債券ファンド」は '06/05 現在、ようやく 1 兆円((1兆円ってのもスゲぇけど))を越えた程度です。~ 他の追従を許していません。 --[[国内最大ファンド:http://www.toushin.com/data/big/index.html]] ([[投信資料館:http://www.toushin.com/index.html]]) --[[ダイワ・グローバル債券ファンド:http://www.daiwa-am.co.jp/cgi-bin/detail.cgi?5837]] (大和投資信託) -''日本を含む海外のソブリン債券を中心に投資''~ ソブリン債は、政府や政府機関が発行する債券です。グロソブは格付けの高い国を中心に投資を行い、安定した収益を得ることを目指しています。~ 外債投資信託には珍しいのですがグロソブは日本国債にも投資を行っています(('06/11現在、全体の 7% 程度))。'06/11現在の 10 年物日本国債は約 1.7% 程度ですので殆どが信託報酬に持っていかれてしまう計算になります。 --[[投資信託/格付け]] --[[投資信託/債券/ソブリン債]] --[[投資信託/指数/シティグループ世界国債インデックス]] -''よく出来た目論見書''~ 流石 5 兆円ファンド、と思わせるほど分かりやすく出来ていると思います。読み物としてもかなり面白いので興味が無くても取り敢えず銀行の窓口で「グロソブの目論見書(もくろみしょ)ください」と言って目論見書を貰ってきましょう。~ 国際投信投資顧問の「商品のご案内」に PDF として目論見書が置いてありますのでこれを利用しても良いでしょう。他にも「商品紹介ビデオ」や「Q&A」も用意されています。合わせてどうぞ。 --[[グローバル・ソブリン・オープン 商品のご案内:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/annai.html]] (国際投信投資顧問) --[[グローバル・ソブリン・オープン 商品紹介ビデオ:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/gso-video.html]] (国際投信投資顧問) --[[グローバル・ソブリン・オープン 毎月決算型Q&A:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/glosov-qa1.html]] (国際投信投資顧問) 皆に愛されているグロソブですが以下の欠点が指摘されています。 -''高い「信託報酬」''~ グロソブの信託報酬は''年 1.3167 %''程度です。このコストは、どの販売会社から購入しても同じ信託報酬が差し引かれます。他のソブリン債を中心とした外債インデックスファンドの場合、0.5-0.7% 程度です。グロソブはインデックスファンドではないのでインデックスと比較するのもアレですが、投資効率に大きく差が開いている訳ではないようです。~ 普通預金で 0.8% の差があったら気になりませんか?~ ちなみに信託財産留保額も 0.5% と他と比べると高めに設定されています。 --[[投資信託/コスト/信託報酬]] --[[投資信託/コスト/信託財産留保額]] --[[投資信託/リスト/外債/インデックス]] -''投資効率の悪い「毎月分配型」''~ グロソブの特徴であり人気でもある毎月分配型ですが、分配金を支払わないか支払ったとしても少数しか支払われない投資信託と比べると投資効率が悪いとされています。~ 分配金は、利息や利子と同じ扱いのように感じられるかもしれませんが、実際には我々投資家から集めた総資産から分配金分を「削って」配当しています。分配金が支払われる毎月 17 日の基準価額を見ていただけると分かるのですが、分配金('06/12現在 40 円配当)の分だけ基準価額がマイナスになっているはずです。運用状況が悪い月の場合、分配金以上に標準価額が下がる場合もあります。自分の資産を削ってまで分配する様を「タコ配」と言われています。~ 分配金で運用益が出た場合(普通分配金)、分配金から税金が徴収されます。仮にこの分配金を再投資に当てたとすると、運用中は税金を毎月、先払いすることになります。税金を先に支払ってしまうと税金分だけ運用に回せなくなり、運用効率が落ちます。利益に対する税金は最後の最後まで払わない方が投資効率が良いのです。 --[[投資信託/分配金]] --[[投資信託/コスト/税]] --[[Q26.なぜ利息収入を上回る水準の収益分配を行っているのですか。:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/qa1/qa26.html]] (国際投信投資顧問) --[[Q31. 定期分配型のデメリットは何ですか。:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/qa1/qa31.html]] (国際投信投資顧問) --[[Q34. 収益分配金に、税金がかかる場合とかからない場合があるのは何故ですか。:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/qa1/qa34.html]] (国際投信投資顧問) -''高い「手数料」''~ 銀行で扱うグロソブの手数料は大体 1.575% が基本のようです。手数料は販売会社が決めることが出来るので、販売会社によっては手数料が無料(ノーロード)で販売されている場合があります。例えばカブドットコム証券やコスモ証券の場合、ノーロードで販売していますし、販売会社の投信キャンペーン等でよく手数料が無料になっています。~ 手数料で投資信託の運用率が上がるわけではないので、極力手数料が少ない所を選択することをお勧めします。投資信託の積み立てを希望しているのならばなおさらです。 --[[投資信託/コスト/手数料]] -''無視できない「為替リスク」''~ グロソブは、泣きたいくらい為替に弱いです。為替が円高に傾くと一日で基準価額が -100 円マイナスになることもありました。2.5ヵ月分の配当金に相当しそうですね =)。何故か円安になっても爆上げすることはなく、緩々と上がってはまた急な円高で資産を削るということを繰り返しているような。~ 主要通貨の為替((米ドル、ユーロ、カナダドル))が 1 円円高になると「48.3円マイナス」になる見通しだと国際投信が公表しています。 --[[投資信託/リスク/為替]] --[[Q9. 為替の変動で基準価額はどれくらい動くのですか。:http://www.kokusai-am.co.jp/glosov/qa1/qa09.html]] (国際投信投資顧問) 、、、総資産が巨大なファンドの特徴として販売会社(銀行や証券会社)に支払われる信託報酬の割り当てが高いことが挙げられています。グロソブの場合、最大((8000億を越えるの純資産額に対して))で年に 0.99750% 支払われると目論見書に記載されています。~ 顧客の財産を守りたいという目的だけで、販売員がグロソブを勧められているわけではないことを多少加味して話を聞いた方が良いかもしれません。少なくともグロソブしか選択肢の無い販売員は、赤いジャンパーを着て ADSL ルーターを押し付けている店員と変わりないのではないでしょうか。 #ちなみに私はグロソブ、持ってます =)。小額ですがなんか楽しいじゃないですか。 // // 関連情報 // *関連情報 [#infor] -[[グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型):http://www.kokusai-am.co.jp/fund/html/gaiyou/148013.html]] (国際投信投資顧問) --[[モーニングスター:1131197C]] --[[DIR:1131197C]] --[[S&P:KK00051]] -[[グローバル・ソブリン・オープン(3ヵ月決算型):http://www.kokusai-am.co.jp/fund/html/gaiyou/148014.html]] (国際投信投資顧問) --[[モーニングスター:1131297C]] --[[DIR:1131297C]] --[[S&P:KK00050]] -[[グローバル・ソブリン・オープン(1年決算型):http://www.kokusai-am.co.jp/fund/html/gaiyou/148018.html]] (国際投信投資顧問) --[[モーニングスター:11311023]] --[[DIR:11311023]] --[[S&P:KK00066]] //**用語 [#words] **特集記事 [#special] -[[グロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)の問題点:http://fund.jugem.jp/?eid=185]] (ホンネの資産運用セミナー, 06.11.30) -[[グローバルソブリンと中央三井外国債券インデックスのコスト比較:http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2006/11/post_aa2d.html]] (NightWalker's Investment Blog, 06.11.29) //**Tips [#tips] // // News // //*News [#news] // EOF