日本の成長株に対して投資を行うアクティブ型投資信託リスト

私が目に付いた投資信託をリストアップしています。各銘柄をお勧めしているわけではない所に注意してください。

この分野のアクティブ型投資信託の特徴は、成長株に特化して運用している所です。成長株は、収入や利益の伸び率が平均より高く今後の成長が期待されている株のことを指します。一般的に PER が平均より高く、来期予想 PER が割安になっていることが多いようです。成長株での運用の場合、上昇期に強く下降期に弱い場合が多いようです。

DKA株式オープン (第一勧業アセットマネジメント)

運用を開始したのは '70/09 と息の長いアクティブ型投資信託です。

特徴としては以下の通り。

DKA株式オープンの銘柄は上位 10 位すら移り変わりが激しいです。選ばれた理由や毎週公開される週次レポートは興味深いです。この運用方針がゆえに長期運用では避けられがちなのですが、アクティブ型らしいファンドとも言えるかも。

投資信託DKA株式オープン (第一勧業アセットマネジメント)
運用成長株の積極的な売買を方針とした日本株のアクティブ型投資信託
信託期間無期限
決算日9/16 (若干、配当金有り)
手数料2.1%(E*TRADE、マネックス証券ではノーロード)
信託報酬0.79275% (0.45/0.20/0.10+0.02)
信託財産留保額なし
評価モーニングスター:08311769DIR:08311769TOPIXとの比較:08311769
見所信託報酬が少ないアクティブ型投資信託。目まぐるしいポートフォリオがどきどきさせてくれること請け合い。

組み込み比率 (06.06.02現在)

上位 10 銘柄でさえ固定していませんので参考になるかは怪しい所かも。激しすぎてマネした運用は出来ないなぁ =)。

順位銘柄業種比率
1三井住友フィナンシャルグループ銀行4.7%
2三菱UFJフィナンシャル・グループ銀行4.2%
3ブイ・テクノロジー精密機器3.0%
4日平トヤマ機械2.5%
5みずほフィナンシャルグループ銀行2.3%
6住友金属工業鉄鋼2.2%
7伊藤忠商事卸売業1.8%
8カルチュア・コンビニエンス・クラブサービス1.8%
9廣済堂その他製品1.7%
10丸紅卸売業1.7%

組み入れ業種比率 (06.06.02現在)

銀行業に対しての比率は変わらない模様。DKA株式オープンでの運用では、唯一ディフェンシブな株なのかも。それでも守りに入っている雰囲気がしない所がまたイイ。

順位業種比率
1銀行13.3%
2機械8.8%
3サービス7.0%
4電気機器6.8%
5情報・通信6.1%
6卸売業5.9%
7不動産5.6%
8輸送機器5.0%
9小売業4.5%
10鉄鋼3.6%

フィデリティ・日本成長株・ファンド (フィデリティ投信)

成長株の代表格として取り上げてみました。なんたって販売会社の数が凄い。投資信託を扱っている販売会社なら品揃えとして必ずあるんじゃないかと思えるほど。

ここ1年の結果を見ると常にベンチマーク負けをしているのが気になります。

投資信託フィデリティ・日本成長株・ファンド (フィデリティ投信)
運用日本の成長株に対して投資するアクティブ型投資信託
信託期間無期限
決算日11/30 (配当金、実績無し)
手数料上限 3.15%
信託報酬1.7115% (0.735/0.7665/0.105)
信託財産留保額なし
評価モーニングスター:32311984DIR:32311984TOPIXとの比較:32311984
見所どこの販売会社でも販売している有名アクティブ型投資信託。

組み込み比率 (06.03.31現在)

順位銘柄業種比率
1日本電産電気機器3.7%
2三井住友ファイナンシャルグループ銀行業3.4%
3横河電機電気機器3.4%
4みずほファイナンシャルグループ銀行業2.9%
5任天堂その他製品2.7%
6トヨタ自動車輸送用機器2.6%
7古河電気工業非鉄金属2.4%
8東日本旅客鉄道陸運業2.3%
9三井物産卸売業2.2%
10ミスミグループ 本社卸売業2.2%

組み入れ業種比率 (06.03.31現在)

「その他金融業」が目立つ程度で成長株特有の業種という気はしませんでした。

順位業種比率
1電気機器12.9%
2銀行業9.0%
3小売業8.2%
4情報・通信業7.0%
5その他金融業6.4%

ノーロードファンド(維新) (三井住友アセットマネジメント)

成功報酬による運用を行っている投資信託です。

手数料はノーロード、信託報酬は 0.105%(受託会社への報酬なので省くわけには行かないのでしょう)と格安。販売会社と運用会社の取り分は成功報酬で賄っています。成功報酬は、ベンチマークに使用している TOPIX を上回った場合に支払われる報酬で「当該期間の基準価額のTOPIXに対する超過収益額の21%(税抜き20%)を成功報酬」(目論見書より)としています。

運用報告書(06.03.20決算日)によると 6 ヶ月間の「1万口(元本10,000円)当たりの費用の明細」は 114 円となっています。基準価額が大体 10,000 円程度なので、おおよそ年間で 2% 程度の信託報酬になりそうです。

約 9% 程度の TOPIX 先物取引があるのも気になる所です。先物に対する比率が多いような気も。ファンドの特色として「先物取引等を含めた株式の実質組入比率は、市況動向により、投資信託財産の純資産総額の0%〜100%の範囲内とし、機動的に変更します。」とあるので先物一辺倒になる可能性も否定できないのかな。

投資信託ノーロードファンド(維新) (三井住友アセットマネジメント)
運用日本の成長株に対して投資するアクティブ型投資信託
ベンチマークなし
信託期間無期限 (設定日:00.09.22)
決算日3/20,6/20,9/20,12/20 (配当金有り)
手数料なし(ノーロード)
信託報酬0.105%+成功報酬
信託財産留保額なし
評価モーニングスター:79311009DIR:79311009TOPIXとの比較:79311009
見所成功報酬による信託報酬を採用している投資信託。

組み込み比率 (06.05.31現在)

銘柄数は「74」銘柄。売買高比率は「0.92*1」。銘柄数の少なさも意外だけど、売買高比率の少なさも意外。となると先物で頑張っているのかな。

順位銘柄業種比率
1ワイエイシイ機械2.1%
2プレステージ・インターナショナルサービス業2.0%
3ローランド電気機器1.9%
4日本電子材料電気機器1.7%
5トーカロ金属製品1.7%
6タムロン精密機器1.7%
7サンクスジャパン小売業1.6%
8トプコン精密機器1.5%
9大同特殊鋼鉄鋼1.5%
10武蔵精密工業輸送用機器1.5%

組み入れ業種比率 (06.05.31現在)

TOPIX とは似ても似つかない業種比率ですね。こんなにサービス業への比率が高い投資信託は見たこと無いぞ。スゲえ。

順位業種比率
1サービス業18.6%
2電気機器17.5%
3小売業9.8%
4卸売業7.8%
5輸送用機器5.9%

*1 06.03.20、運用報告書より