CSR*1を果たしている企業の日本株に対して投資を行うアクティブ型投資信託リスト (SRI*2 )

私が目に付いた投資信託をリストアップしています。各銘柄をお勧めしているわけではない所に注意してください。

注意したいのは日本の SRI は、社会的責任を果たしているかどうかをフィルタリングしただけです。

ファンドマネージャーが投資家の代表として、企業に対して社会的責任を全うさせるための活動は全く行われていないようです。銘柄の殆どが日本の大企業を抽出した形のようですので、現時点では SRI は「TOPIX+αを目指した亜流アクティブ型投資信託」と考えて良さそうです。投資面では投資先が減るので不利に働き、社会貢献面では随分と効果が薄いように感じます。中途半端というか名前倒れというか。

現状なら社会的責任を果たしている会社の個別銘柄に対して投資した方が効果的のように感じます。

日本株式SRIファンド / SRI・ジャパン・オープン (住信アセットマネジメント)

ゆうちょでも取り扱っている SRI 型投資信託です。

特徴としては以下の通り。

投資信託SRI・ジャパン・オープン (愛称:グッドカンパニー) (住信アセットマネジメント)
運用SRI型アクティブ投資信託
ベンチマークTOPIX
信託期間無期限
決算日12/26 (配当金のかなり有り)、ゆうちょは 6/12。
手数料上限 3.15%
信託報酬1.68%
信託財産留保額0.3%
評価モーニングスター:6431203CDIR:6431203CTOPIXとの比較:6431203CS&P:SA00028
見所ゆうちょも採用した日本の代表的な SRI 型投資信託。

組み込み比率 (06.06.13現在)

銘柄数は「80」銘柄。売買高比率は「1.18*3」。意外と回転率は高め。

SRI の意図からすると投資先に何らかの欠陥が無いのであれば長期保有が望ましいと考えるんだけど、どうなんだろうか。中には全て売り払っている株もあるけど、これって何らかの問題があったからうっぱらったのだろうか。「その他金融業」が 3% 近くあって、村上ファンドで注目の「オリックス」が 2% 近く保持している所を見ると、この SRI の実力が分かろうというものです。

順位銘柄業種比率
1トヨタ自動車輸送用機器3.75%
2三菱UFJフィナンシャルグループ銀行業3.54%
3みずほフィナンシャルグループ銀行業3.16%
4住友金属工業鉄鋼2.67%
5三菱商事卸売業2.47%
6小松製作所機械2.44%
7東芝機械機械2.24%
8住友化学化学2.07%
9ツムラ医薬品2.04%
10東レ繊維製品2.03%

組み入れ業種比率 (06.06.13現在)

SRI 適格会社から TOPIX の比率に合わせて銘柄を揃えているっぽい。銘柄比率に無茶さは感じない。

順位業種比率
1電気機器13.21%
2銀行業9.92%
3輸送用機器7.87%
4化学6.92%
5機械6.58%

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*1 企業の社会的責任、Corporate Social Responsibility
*2 社会的責任投資、Socially Responsible Investment
*3 05.12.26 運用報告書より