*日本株に対してTOPIX + αを目指す運用を行うアクティブ型投資信託リスト [#title]
私が目に付いた投資信託をリストアップしています。各銘柄をお勧めしているわけではない所に注意してください。

#contents

この分野のアクティブ型投資信託の特徴は、TOPIX とほぼ同じ銘柄で固めていることより過去の運用実績が TOPIX を大きく外れていないこと、他のアクティブ型投資信託より運用に掛かるコストが低廉であることが挙げられます。

TOPIX 連動型インデックスファンドの代わりとして活用してみては如何でしょうか。

-[[投資信託/指数/TOPIX]]



**[[日興ビーンズ日本株ファンド:http://www.nikkoam.com/app/productsFundinfoIndex.do?fundManageCd=955507]] (日興アセットマネジメント) [#beans]

マネックス証券のみで販売されている投資信託です。

上位の組み込み銘柄を見ると TOPIX と変わらない重み付けであることが分かります。TOPIX の重み付けを重要視しつつ PER、PBR の高い割安株を中心に設定しています。運用上、TOPIX に対して影響を受けやすい投資信託になりますが、今の所 TOPIX を上回る運用実績が得られているようです。

他のアクティブ型投資信託と比べて、手数料が掛からず信託報酬が低廉であるのですが、信託期間が設定されていることには注意が必要かもしれません。


|投資信託|[[日興ビーンズ日本株ファンド:http://www.nikkoam.com/app/productsFundinfoIndex.do?fundManageCd=955507]] (日興アセットマネジメント)|
|[[運用>投資信託/運用]]|TOPIX + α を目指す日本株のアクティブ型投資信託(割安株)|
|[[ベンチマーク>投資信託/指数/ベンチマーク]]|TOPIX|
|[[信託期間>投資信託/信託期間]]|11.04.19|
|[[決算日>投資信託/分配金]]|4/19 (配当金有り)|
|[[手数料>投資信託/コスト/手数料]]|なし(ノーロード)|
|[[信託報酬>投資信託/コスト/信託報酬]]|1.0584% (0.5/0.4/0.1+0.0084)|
|[[信託財産留保額>投資信託/コスト/信託財産留保額]]|0.3%|
|[[評価>投資信託/情報収集]]|[[モーニングスター:02315014]]、[[DIR:02315014]]、[[TOPIXとの比較:02315014]]|
|見所|信託報酬が少なく、TOPIX を上回る運用が実行出来ている。|



***組み込み比率 (06.05.31現在) [#ratio]
06.05.31 現在のマンスリーレポートを参考にしました。銘柄数は、127銘柄 (06.05.31 現在) で多くも無く少なくも無い印象です。

売買回転率が見たかったのですが運用報告書((追記:運用報告書についてマネに問い合わせてみたのですが決算日後の購入者に対しては運用報告書は発行していないと拒絶されてしまいました。決算日後、運用報告書が発行されるらしい。分配金を嫌って決算日後を狙って購入していたのが仇となった模様。うーむ残念。))が見つからず調べることが出来ませんでした。TOPIX を大きく逸脱する動きは余り無いようですので売買はおとなしめと考えて良いのではないでしょうか。

|順位|銘柄|業種|比率|h
|1|トヨタ自動車|輸送用機器|4.12%|
|2|三菱UFJフィナンシャル・グループ|銀行|3.86%|
|3|みずほフィナンシャルグループ|銀行|3.73%|
|4|三井住友フィナンシャルグループ|銀行|2.99%|
|5|キヤノン|電気機器|1.84%|
|6|三菱マテリアル|非鉄金属|1.76%|
|7|ホンダ|輸送用機器|1.73%|
|8|マツダ|輸送用機器|1.67%|
|9|レンゴー|パルプ・紙|1.64%|
|10|住友化学|化学|1.62%|

***組み入れ業種比率 (06.05.31現在) [#ratio2]
ほぼ TOPIX と同じ比率のようです。

|順位|業種|比率|h
|1|電気機器|13.7%|
|2|銀行|13.5%|
|3|輸送用機器|13.5%|
|4|化学|7.4%|
|5|卸売|5.9%|




**[[GS日本株式インデックス・プラス:http://www.yu-cho.japanpost.jp/toushin/search/fund03.html]] (ゴールドマン・サックス) [#gs-indexplus]

[[ゆうちょ>投資信託/ゆうちょ]]で取り扱っている投資信託です。

上位の組み込み銘柄を見るとトヨタ自動車が上位に無かったり、大和證券が上位に組み込まれていたり若干 TOPIX の重み付けを外れた運用が見られますが、大半は TOPIX に影響されている銘柄が揃っているように見えます。

投資信託自身はまだ1年経っていないのですが、マザーファンド(GS日本株 計量運用ポートフォリオ マザーファンド)がかなり長い間運用されているので運用に対しては大きな問題は無いでしょう。

分配金を出してしまっている関係上、TOPIX との比較はあまり役立っていないようです。GS の報告書では TOPIX を上回っているようでした。分配金を出さなくて、もう少し販売手数料を減らしてくれて、ネットでも取引出来るようにしてくれれば悪くない投資信託ではないかと。惜しいな。

|投資信託|[[GS日本株式インデックス・プラス:http://www.yu-cho.japanpost.jp/toushin/search/fund03.html]] (ゴールドマン・サックス)|
|[[運用>投資信託/運用]]|TOPIX + α を目指す日本株のアクティブ型投資信託 (成長株+割安株)|
|[[ベンチマーク>投資信託/指数/ベンチマーク]]|TOPIX|
|[[信託期間>投資信託/信託期間]]|無制限|
|[[決算日>投資信託/分配金]]|3/20、9/20 (配当金有り)|
|[[手数料>投資信託/コスト/手数料]]|2.625%|
|[[信託報酬>投資信託/コスト/信託報酬]]|1.1004% (0.4725/0.5250/0.0525+0.05)|
|[[信託財産留保額>投資信託/コスト/信託財産留保額]]|なし|
|[[評価>投資信託/情報収集]]|[[モーニングスター:3531105A]]、[[DIR:3531105A]]、[[TOPIXとの比較:3531105A]]|
|見所|信託報酬が少なく、TOPIX を上回る運用が実行出来ている。手数料が高いのが難点。|

***運用報告書 [#gs-unyou]
立上げ直後にも関わらず株式売買にかかわる費用が殆ど無いのは、5年以上前から運用しているマザーファンドのベビーファンドだからでしょう。



|運用報告書|分配金|売買高比率|費用明細|h
|第1期(06.03.20)|¥800-|1.27|1.05%(信託報酬)+0.04%(その他費用)|

***組み込み比率 (06.04.28現在) [#gs-ratio]
銘柄数が 479 銘柄(06.04.28現在)とかなり多く取り込んでいるので、TOPIX を大きく外れた運用は考えにくいのではないでしょうか。+αを狙いにくい局面が多いのではないかと感じます。逆言えばインデックス型ファンドと同じ程度の安定度は期待できるとも言えそう。

運用報告書(06.03.20現在)を見ると売買高比率が 1.27 と結構回転率が高いように感じます。

|順位|銘柄|業種|比率|h
|1|三井住友フィナンシャルグループ|銀行業|3.7%|
|2|本田技研工業|輸送用機器|3.4%|
|3|日本電信電話|情報・通信業|3.0%|
|4|松下電器産業|電気機器|2.7%|
|5|新日本製鐵|鉄鋼|2.5%|
|6|大和証券グループ本社|証券、商品先物取引業|2.5%|
|7|キヤノン|電気機器|2.5%|
|8|三菱UFJフィナンシャル・グループ|銀行業|2.4%|
|9|ソニー|電気機器|2.4%|
|10|住友電気工業|非鉄金属|2.2%|

***組み入れ業種比率 (06.04.28現在) [#gs-ratio2]
|順位|業種|比率|h
|1|電気機器|15.0%|
|2|銀行業|12.1%|
|3|輸送用機器|10.4%|
|4|情報・通信業|6.3%|
|5|機械|5.3%|
|6|卸売業|4.5%|
|7|化学|4.4%|
|8|鉄鋼|4.1%|
|9|保険業|3.9%|
|10|証券、商品先物取引業|3.8%|


**[[ダイワ・バリュー株・オープン:http://www.daiwa-am.co.jp/cgi-bin/detail.cgi?2858]] 『愛称:底力』 (大和投資信託) [#daiwa-soko]

確定拠出年金にも採用されている有名所の投資信託です。マネックス証券で販売を始めたり仲間ウチで確定拠出年金で運用自慢されたので取り上げてみました。

特徴としては以下の通り。

-''TOPIX+αという運用実績''~
当初、割安株として扱っていたのですが運用実績と組み入れ銘柄を見て移動しました。ほぼ TOPIX 上位銘柄がそのまま運用されているようです。この成績では、さわかみファンドと同じ枠には入れられないな。
--[[投資信託/リスト/日本株/割安株]]
-''ソコソコの運用実績''~
[[TOPIXとの比較:04311002]]を見て当初驚いたのですが、どうもこのグラフは分配金を抜かした実績のようです。決算日に爆下げしている所に注目しましょう。そこで分配金の出ない確定拠出年金版の DC 底力([[TOPIXとの比較:0431201B]])で比較してみました。確かに TOPIX は上回っていることが分かりますが、ここ半年('06/01-06)の下げ相場では殆ど TOPIX に連動しているだけのようです。割安株での運用は、下げ相場に強いイメージだったのですが、どうもこの投資信託は違うようです。~
正直、[[日興ビーンズ日本株ファンド>#beans]]の方が成績が良いです。
-''モーニングスターで最優秀ファンド賞を受賞''~
銘柄の分析力が受賞理由のようです。確かに上げ相場では成績を残していたようですし、確定拠出年金での運用実績も考慮されていたのでしょう。他にも S&P の評価も高いようです。
--[[Morningstar Award "Fund of the Year 2005" 授賞ファンド発表:http://www.morningstar.co.jp/home/event/foy2005/foy2005.htm]] (モーニングスター)
--http://fund.funds-sp.jp/rating/Daiwa_Sokodikara_200311.pdf

んー、DC底力は分配金を出さないだけマシだけど、手数料と信託報酬の高さを考えると長期運用向けかどうかについては考えさせられるな。特に下げ相場での運用の悪さが気になる。下げ相場で TOPIX 負けが続くようでは今後の成績にも響きそう。

|投資信託|[[ダイワ・バリュー株・オープン:http://www.daiwa-am.co.jp/cgi-bin/detail.cgi?2858]] 『愛称:底力』 (大和投資信託)|
|[[運用>投資信託/運用]]|割安株に対して投資する日本株のアクティブ型投資信託|
|[[ベンチマーク>投資信託/指数/ベンチマーク]]|TOPIX|
|[[信託期間>投資信託/信託期間]]|無期限|
|[[決算日>投資信託/分配金]]|3/9, 9/9 (配当金かなり有り)|
|[[手数料>投資信託/コスト/手数料]]|上限 3.15% ((マネックス証券では 3.15%。06.07.31まで[[キャッシュバックキャンペーン中:http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news605f.htm]]))|
|[[信託報酬>投資信託/コスト/信託報酬]]|1.596%+0.063% (販売会社の最大取り分は 0.861%!)|
|[[信託財産留保額>投資信託/コスト/信託財産留保額]]|なし|
|[[評価>投資信託/情報収集]]|[[モーニングスター:04311002]]、[[DIR:04311002]]、[[TOPIXとの比較:04311002]]|
|見所|確定拠出年金でも運用されている有名投資信託。償還に怯えることは無さそう。|

***組み込み比率 (06.06.03現在) [#ratio]
TOPIX と何ら変わらない銘柄が揃ってますね =)。

06.03.09 の運用報告書を見ると海運(日本郵船)と鉄鋼(新日本製鐵)の手放しが早すぎた感はあるね。どの道、下げることにはなるんだけど。売買高比率は「0.39」。意外に回転率は低いようです。%%ともなると TOPIX を上回る実績を出すのも苦しい気もするね。%%回転率の低さは株売買コストの縮小になるので、有利に働いている場合が多いんじゃないかな。この回転率でこのパフォーマンスなら結構悪くはないのかも。

|順位|銘柄|業種|比率|h
|1|トヨタ自動車|輸送用機器|3.71%|
|2|みずほファイナンシャルグループ|銀行業|3.47%|
|3|三菱UFJファイナンシャルグループ|銀行業|2.80%|
|4|野村ホールディングス|証券、商品先物取引業|1.93%|
|5|住友信託銀行|銀行|1.91%|
|6|住友商事|卸売業|1.76%|
|7|オリックス|その他金融業|1.67%|
|8|三菱電機|電気機器|1.54%|
|9|日本電信電話|情報・通信業|1.53%|
|10|本田技研工業|輸送用機器|1.50%|

***組み入れ業種比率 (06.06.03現在) [#ratio2]
銀行業が少なめですが、TOPIX の方が銀行業に重みを置き過ぎている感もあるのでこの程度がインデックスとしては良いのかも。インデックスじゃないけど。


|順位|業種|比率|h
|1|電気機器|12.96%|
|2|輸送用機器|10.02%|
|3|銀行業|9.47%|
|4|機械|6.06%|
|5|卸売業|5.85%|







// EOF