ファンド・オブ・ファンズ

ファンド・オブ・ファンズ (FoF) は、複数の投資信託を組み合わせた投資信託です。

FoF の特性上、他の投資信託と比べ信託報酬が高くなります。5〜10年程度の長期運用を考えている場合は、特に信託報酬に気をつけてください。

FoF は、以下の運用方法があります。

REIT の組み合わせによる投資信託

REIT は証券化した不動産投資信託で証券取引所を介して 20-100万円単位で取引されています(J-REIT の場合)。1 万円単位で購入できる投資信託では、これら REIT を複数取り入れて商品化しています。

信託報酬の相場としては J-REIT の場合は 0.7% 程度、海外REITの場合は1.2-1.5%程度が目安でしょう。

インドやロシア等の新興国株

新興国の中には、海外投資家に対して直接売買を禁止している場合があります。

このような国で投資を行う場合、新興国内の証券会社を通して購入したり、一部の投資家に認められた経路を経由して投資する事になります。国内の多くはこれら直接売買できる会社の投資信託を取り入れるケースが多いです。

運用会社特製 FoF

運用会社で取り扱っている投資信託を組み合わせたバランス型投資信託が挙げられます。例えるなら「幕の内弁当」のようなものでしょうか。

最近、銀行や大手証券会社がこぞって販売している金融商品です。多くはハイリスク・ハイリターンな投資信託を寄せ集めて高いリターンとバランス型によるリスク分散を売りにしているようです。

FoF は、複数の投資信託を束ねて運用する投資信託です。一つ一つの投資信託に対する信託報酬と、束ねる信託報酬自身に掛かる信託報酬の 2 つの信託報酬を支払う必要があります。2重にコストを支払うことより高コストな投資信託であることに注意する必要があります。

販売資料を読んでいると「FoF 自身に掛かる信託報酬」しか記載が無く「個々の投資信託に掛かる信託報酬」が記載されていなかったり、分かりづらく記載されているケースを見たことがあります。このような場合でも目論見書には記載されている事項なので、よく確認して見た方がよいでしょう。仮に目論見書にも記載が見つからないのならば、販売員に問い合わせるか、そもそもそのような不実な投資信託は購入しない方が身のためです。

バランス型投資信託による安定した資産運用を望むのでしたら、高コストである FoF より信託報酬の安い「ファミリー・ファンド方式」で運用している投資信託をお勧めします。401k でも採用されているバランス型投資信託なら長期運用にも堪え得る金融商品だと思って間違いないでしょう。

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