REIT は、不動産投資を証券化した投資信託です。
特徴としては以下の通り。
本来なら株や債券に連動しない性格のはずなのですが、証券取引所を通じて取引されるからなのか、株に連動することが多いように感じます。
また同じくインカムゲインが期待される運用である債券にも影響を受ける事が多いようです。債券の運用利回りが上がると、REIT から債券へ資金が流出し、REIT の価格が下がる事が多いようです。
教科書通りには、ナカナカ行きません =)。
指数 | 連動 | チャート |
東証REIT指数 | 日本(J-REIT) | Bloomberg.com:TSEREIT:IND |
DOW JONES EQUITY REIT INDEX | 米国 | Y!FINANCE:^DJR、GoogleFinance:INDEXDJX:.REI |
DOW JONES EQUITY REIT TOTAL RETURN INDEX | GoogleFinance:INDEXDJX:.REIT | |
FTSE NAREIT ALL REITS | Bloomberg.com:FNAR:IND | |
S&P/ASX 200 | 豪国 | Y!FINANCE:^AXJO |
DOW JONES AUSTRALIA LPT INDEX | GoogleFinance:.djaulpt | |
EPRA EUROPE INDEX € | 欧州 | Bloomberg.com:EPRA:IND |
EPRA/NAREIT GLOBAL | 世界全体 | Bloomberg.com:ENGL:IND |
追加型投資信託で運用されている J-REIT の場合、証券化された会社型投資信託を複数組み込むことになります。よって一般的に REIT/J-REIT を扱う投資信託は、複数のファンドを纏めて運用する「ファンド・オブ・ファンズ」という運用形態になります。
例えば「DKA J-REITインデックスファンド」のような追加型投資信託では「日本ビルファンド投資法人(1口辺り100万円程度)」や「ジャパンリアルエステイト投資法人(1口辺り100万円程度)」等の会社型投資信託を複数取り込んでいます。
「DKA J-REITインデックスファンド」自体には「0.68775%」の信託報酬が掛かります。それでは REIT 自身にはどの程度の信託報酬が支払われているか、というのが今回の調査目的。
DKA J-REITインデックスファンドの運用報告書にあった日本ビルファンド投資法人の資産運用報酬についての公開情報です。「開示されている直近決算期における投資口1口当りの資産運用報酬等」(半年分)は以下の通り。
項目 | 円 |
(A) 資産運用報酬 | 1,712- |
(B) 資産保管委託報酬 | 50- |
(C) 一般事務委託報酬 | 138- |
(D) 役員報酬 | 28- |
(E) 会計監査人報酬 | 28- |
(F) その他 | 196- |
投資口1口当りの価格*1は「1,060,000円」。
(A)〜(F)の半年分の報酬の合計は「2,152円」。ということで1年分の報酬は「4304円」と仮定。
結論:日本ビルファンド投資法人の信託報酬は年0.41%程度に相当する、はず。
全ての REIT は日本ビルファンド投資法人程度の信託報酬を受け取っていると仮定すると「DKA J-REITインデックスファンド」のトータルでの信託報酬は 1.1%(=0.68775+0.41) 程度と推定出来ます。
#実際、他の REIT を計算すると全然信託報酬が違ったりするのですが
(06.08.15:記載)