投資信託の関連書籍

投資信託の関連書籍を纏めています。

あくまで書籍はアナタの資産運用の手助けをしてくれるだけで、それをマネることを目的として購入しない方が良いでしょう。

内藤忍の資産設計塾

内藤 忍さんの著書。俗に言う内藤本。

内藤本は、他には「内藤忍の資産設計塾 実践編」や「内藤忍のお金持ちになる投資成功ノート」があるけど、この「内藤忍の資産設計塾」が基本かな。

特徴を纏めると以下の通り。

投資の手段は一つじゃない。アナタにあった投資方法をアナタ自身が選択する。そんな手助けをこの書籍は手伝ってくれます。

06.05.20 記載。

関連情報

投資信託選びでいちばん知りたいこと

投資信託に興味があれば、最初にお勧めしたい本です。

投資信託のデメリット(というかデメリットだらけ?)を理解した上で、どのように運用することが投資信託本来のメリットを享受出来るか詳しく説明があります。この本に出会うまでは投資信託選びに試行錯誤していましたが、ようやく私なりの投資信託の方針が見えてきました。

最近、401k 絡みで投資信託について興味を持った時に購入しました。なんでこれが気になったかと言うと丁度、投資信託選びにモーニングスターを利用していた時に著書紹介 「投資信託選びでいちばん知りたいこと」が目に入り、イキオイ購入してしています。

投資信託の情報サイトを運営しているのだから、バリバリ儲かる投信の選び方でも書いてあるのかと思いきや、この人、投信が投資目的としては相応しくないとバッサリ。

正直、あまり気にしていなかった信託報酬料やコスト計算等について、長期の運用には不可欠であることを強調していたり、長期運用でなければ投信は資産形成方法として有用ではないとも主張しています。ココまで言われると今まで持っていた熱が随分と冷めましたが、多分、損しないためには必要だったのでしょう。

上記を踏まえたうえでどのように長期運用していくか、どんなファンドが相応しいかアドバイスをしています。今後の方針を決める上でも参考になっています。

#でもグロソブはもう少し持って遊んでみる予定 =)。日々見ていて楽しいし。

この後、元ファンドマネージャーと言う肩書きの山崎 元さんの本を読むことに。ちなみにこの人も投信には否定的。この人も結構面白い。

(06.04.14 記載・追記)

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みんなの投資

銀座人さんの投資信託本。実は銀座人さんのことはよく知らないのですが2ちゃんの書込みで話題になった人らしい。評価は高いようです。

大体、流して立ち読みしてきた感じですが、投資信託を始めたい方にとって良いアドバイスになる本になると思います。やっぱりキモは「複利」と「ポートフォリオ」になるのでしょうか。インデックスファンド中心だったのが若干気になります。インデックス以外も触れた方が違った客層が食い付く(?)んじゃないかと。

「みんなの投資サポートサイト」の更新 (藤田郁雄(銀座人)の最適ポートフォリオ)よりご紹介が。
#こんなしょーもないブックレビューで申し訳無いのですが、何かの足しになれば幸いかと。

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おまけその1

この書籍でお勧めしていたファンドについての雑感。書籍では以下の3つのファンドの組み合わせによるポートフォリオを構築し、毎月の積み立てを勧めていました。安定運用を考えるならもう少し債権を多くしても良いような気もしますがどうでしょうかね。

おまけその2

書籍の「“第2候補”の投信を紹介」にあった投資信託についての雑感。本を読んだ感想ではないことに注意。多分、かぶっている可能性大。

06.05.03 記載。

お金をふやす本当の常識

山崎 元さんの著書。どちらかと言うと株投資についてに話が向かいますが投資信託についても扱っています(否定的ですが)。

最近出版された「「投資バカ」につける薬」という書籍と同様のノリなのですが、「投資バカ」の方は怪しげな投資に対して警告することを目的としていて少し息苦しくなってしまうかもしれません。「お金を増やす〜」の方がアレゲな株式投資方法やユーモアが感じられます。価格も文庫本なので安いですしね。

インデックスファンドとアクティブファンドの運用について調べていた時に偶然見つけた「山崎 元の「ホンネの投資教室」」というサイトでした。元ファンドマネージャーという肩書きを持つだけあってファンドについての知識は素晴らしく、その彼がファンドに対してかなり後ろ向きな発言が多いことに興味が湧きました。多くの機関投資家の方々の blog を見ると皆さんファンドに対して批判的であるのも興味深い所でした。

彼の投資に対しての考え方は「分かりやすく」「手数料の掛からない」投資方法をお勧めしています。彼もアクティブファンド否定派のようです。

取り敢えず「第二回 報告、私の株式投資 (1)(2)」の「株式投資の三つの基本技」はお勧めしておきます。「これ、ホントにファンドマネージャーだったんですか?」と思わないでもないのですが、こういう簡単な所が投資のキホンなのかもしれません。

06.05.04 記載。

図解 1万円から始める投資信託

ファンドの海監修という事なので期待して立ち読みしてきたのですが、チョット期待外れかな。気になる点をツラツラ書いてみます。

全体的に非常に楽観的な運用を夢見る書籍のようです。

ただ山崎さんの毒舌口調じゃないけど、この本だけを参考に投資の荒海に投げ出されたとしたらかなり厳しい結果が待っているんじゃないかと心配してしまいます。投資信託のかなり高めなリスクについてもっと釘を刺しておかないと、失敗している運用をずるずると引きずる投資家が増えそうです。もし投資信託で資産運用を考えているのであれば「投資信託選びでいちばん知りたいこと 」か「内藤忍の資産設計塾」を推薦しておきます。様々な資産運用に目移りしているのなら「投資バカ」につける薬」がお勧め。個人向け国債しか検討する余地が無くなります =)。

問答無用で色々感じたことを書いちゃったけど、ファンドの海自体は上記のネタを踏まえています。何故それが書籍に反映されなかったのかが疑問ですね。

06.08.18 記載。

投資信託のイチバン抜け目のない買い方・儲け方!

これって山崎センセに意見を求めた時点で企画倒れのような =)。

ということで、立ち読みしてきました。

ムック系の投資信託本としてはソコソコ。週刊ダイヤモンドの「投信の罠」と同じような切り口もあり、手放しで投資信託が良い金融商品ではないことを解説しています。

不満点としては、郵便局・銀行から購入する投資信託には触れているものの、ETFやネット証券から購入する投資信託については殆ど触れられていませんでした(カブドットコム証券が少し位)。郵便局・銀行から投資信託を購入することは山崎センセじゃないけど「赤頭巾ちゃんが狼に相談するようなもの」なので注意が必要でしょう。

後、初心者向けな割には具体的な投資信託名(グロソブとか)が皆無で、これを読んだからといって投資信託を選択する手助けにはなりそうも無いです。信託報酬や販売手数料について具体的な数値を上げたり、個々の資産のリスクとリターンの解説、BRICsの利点・欠点等も取り上げた方が良かったかもしれません。

「覆面座談会/本音で語る投信のウソ・ホント」の章が興味深いです。

投資信託に関わる人たちが投資信託について語っているのですが、予想通り「投資信託なんて買わない」そうです =)。資産運用のプロ(ファンドマネージャ)が運用すると言うけど効率良く儲けさせる能力があるなら、金を借りても自分で運用するとのこと。とはいえ運用を悪化させれば仕事が無くなるわけで、結局、ソコソコ儲ける程度の運用に落ち着いてしまう場合が多いのではないか、と。プロと言うよりサラリーマンに近いですね。

「車を購入するときには綿密に車種を決め最も安いディーラーを通して買おうとするのに、投資信託の場合は、ディーラーに『100万円で買える車をくれ』と言っているようなもので言わばカモ」というような話もありました。預金を委ねるのと同じようなノリで投資信託を購入するのは危険とも。

投資信託は、投資を見知らぬ人に投資してもらう投機商品です。テキ屋(銀行・郵便局・証券会社の窓口)を通して買わず、テラ銭(販売手数料・信託報酬)の少ない品を選択するべきです。

(07.03.28:記載)

投資信託にだまされるな!

立ち読みしてきました。これから投資信託を資産運用の一部として検討している方には悪くない書籍でしょう。

前半は、書籍「金融広告を読め」の投資信託版に近く、投資信託については何に注視すべきかについてページを多く割いています。投資信託への注意点としては満点に近い出来ですが、投資信託に絞り込んだためか、投資信託以外のボッタクリ金融商品(外貨預金*1とか変額年金*2とか)やローン返済などトータルな資産運用として語られていないのは物足りなさを感じます。

後半は、書籍「みんなの投資」と同じく、インデックス運用による低コストな投資信託を推奨しています。具体的な投資信託名も挙げており、その中には最近設定された「セゾン投信」や「マネックス資産設計ファンド」なども含まれていました。

投資信託による運用の取っ掛かりとしては良く出来ていると思いますが、資産運用全般からしてみるとホンの一部でしかないので、広がりが少ない印象があります。少ないボリュームで説明するのは困難でしょうけど、それならば軽く話題に挙げてそれなりの書籍に話題を振るなどの工夫が欲しい所です。

悪くは無いんだけど資産運用本としては局所的で物足りない、と言うのが私の感想。

(07.04.11:記載)

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貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?


*1 外貨MMFと比べ利率が悪いし、保障もされていないし、税金も多く取られて良い所無し。
*2 他の金融商品よりかなりのコスト高