少額でも出来る分散運用 †
投資信託は、1万円程度から株や債券などの金融資産を活用した資産運用ができます。
分散運用の重要性 †
分散運用には、資産の分散効果と時間の分散効果があります。
- 株と債券の分散効果
例えば、株に対して集中的に資金流入した場合、儲かる可能性は上がりますが、大きな損失を被る可能性も同じく上がります。所謂、ハイリスク・ハイリターン。逆に債券に対して集中的に資金流入した場合、為替を抜きにして考えるなら安定した資産運用が期待できますが、貨幣が毀損するような大きなインフレには対応出来ません。所謂、ローリスク・ローリターン。このような特徴を持った2つの資産をバランス良く組み合わせて活用することで、インフレにそこそこ強い資産運用を期待することが出来ます。実際、巨大な資金を運用している公的年金では、株と債券をバランス良く運用することで、将来支払うべき年金資金を増やしています。
投資信託は、公的年金と同様の運用を少額から始めることが出来ます。
- 銘柄の分散効果
例えば、1社の株を集中的に資金流入した場合、儲かる可能性は上がりますが、大きな損失を被る可能性も同じく上がります。景気動向に左右される銘柄の場合、景気悪化は致命傷になるかもしれません。1社に集中するのではなく、業種の異なる銘柄(自動車関連と医薬品とか)を組み合わせて運用することで、景気・不景気に左右されにくい資産運用が期待できます。
投資信託は、1つの銘柄で運用するのではなく複数の銘柄を組み合わせることで、効果の高い運用を目指しています。
- 通貨・国の分散効果
例えば、米ドルベースの債券に対して集中的に資金流入を行った場合、米ドルの為替動向に運用が大きく左右されます。数年分の債券の運用益を数日ほどで吹っ飛ばす程の為替変動もたまにあります。国や通貨を分散することによって、政治リスクや為替変動リスクによる資産の毀損を減らす効果が期待出来ます。
投資信託には、国を指定したものもありますが、大きな運用益を狙うのでなければ国や通貨を分散させた投資信託を選んだ方が安定した運用を望めるでしょう。
- 時間による分散効果
資産運用は、資金流入するタイミングによって資産運用の結果が大きく差が付きます。しかし多くの場合、資金流入するタイミングは後で分かることで、実際にタイミングを見極めることは困難です。時間による分散効果は、最良のタイミングを図って資金流入を行うのではなく、時間をかけて少しずつ資産流入を行います。そうすることで、最良のケースで資金流入は出来ないものの最悪のケースで資金流入したことで資金を毀損することを防ぐことが出来ます。
投資信託は、少額から資金を流入することが出来、更に、自動的に資金流入を行ってくれるサービス(積み立て機能)も充実しています。
安価な分散運用 †
十分な分散効果を得るためには、多くの株や債券を組み入れる必要があります。個別にこれらの金融資産んを組み入れようとすると一つ当たりの単価が高いので、分散効果を得るためには多額の初期投資金額が必要になってしまいます。金融資産一つ当たりの買い付けに必要である手数料も無視できません。投資信託は、既に専門家が分散運用を行っているポートフォリオの権利を小口で販売している金融商品ですので、少額から資産運用を開始することが出来ます。