Core Microarchitecture (Core MA)

電力効率の改善

クロック周波数を上げることによるパフォーマンス向上は、消費電力を急速に上げてしまうことより電力効率の悪さが大きな問題点として指摘されていました。

Core Microarchitecture は、1 Clock で処理できる命令数(IPC*1)を増やすことで、少ないクロック周波数でも多くの処理をこなせるよう改善されています。単に IPC を高める場合、演算回路を複雑にしてしまい結果として消費電力を上げてしまう可能性もあり、IPC とクロック周波数のバランスが重要だとしています。

【IDF】米Intel,マイクロアーキテクチャをCoreに全面移行:ITpro の記事に拠ると1 命令実行当たりの発熱量は以下のように推移しているとのこと。

機能の改良

Core Microarchitecture は 64-bit が苦手?

「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」によると Core Microarchitecture は 32-bit ではかなりのパフォーマンスを叩き出すようですが、反面 64-bit 環境下では 32-bit と比べるとパフォーマンスが落ちるという指摘がありました。これは CPU アーキテクチャが半ば固まった状況で 64-bit 拡張を取り込んだからではないかと指摘されています。

64-bit 環境でパフォーマンスが落ちる原因として「Macro-Fusion」が無効であること、「REX」プリフィックスを用いるとプリデコードの効率が落ちる可能性が挙げられています。

関連情報

用語

特集記事

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

Core MA 年表

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IDF 2006 Spring での発表 (06.03.06)



*1 Instruction Per Cycle
*2 ナノジュール。ジュールは熱量の単位