Virtual PC for Windows †
Virtual PC for Windows は、Windows 上で動作する x86 仮想環境ソフトウェアです。商用で販売されていましたが、'06/07 より Microsoft 社より無償で Virtual PC for Windows が公開されています。
コレを機に試してみてはいかがでしょうか。仮想環境はかなり便利ですよ。
今の所、Mac 版の無償公開は行っていない様子。Intel Mac 版の開発を諦めた暁には是非 Mac 版の無償公開を望んじゃおうかな*1
VMware との比較 ('06/07版) †
Virtual PC の競合相手*2として VMware があります。同じく Windows 上で動作する商用 x86 仮想環境ソフトウェアです。
VMware と Virtual PC との比較すると以下の通り。
- 価格 → Visual PC の圧勝!
Virtual PC は、よもや無償!Windows や Office のパッケージを販売している大型量販店に置いてあり、価格は 1.5万円程*3。かたや VMware は、殆どが取り寄せとなってしまい大体 2.7 万円位。圧倒的です。
MS が Virtual PC を爆安価格*4で提供する前の VMware は約 5 万円していたことを考えると、VMware も安くなったなという見方も出来なくはない、とか。
- Guest OS のパフォーマンス → 互角?
ベンチマークを測ってみた所、思ってたほど差はありませんでした。実際に使用してみた感じでも殆ど差を感じず作業が出来ました。
- サポートを表明している Guest OS の数 → VMware の勝ち
表明しているサポート OS は、VMware の方が多いです。特に Linux 系で数を稼いでいるようです。数は多いもののサポート手順は殆ど同じです。
- 実際に動作している Guest OS の数 → Virtual PC の勝ち
特に見たこともない OS を Install してみた場合、Virtual PC の方が動作する可能性が高いです。また、エミュレーションしているディスプレイチップが一斉風靡した S3 社の
「S3 Trio32/64」であることより、新たに Graphics Driver を Install する必要が無い場合が多いです。
VMware の場合、VMware 専用の Graphics Driver を要求してきます。X Window System には VMware 専用 Graphics Driver が用意されているもののそれ以外では VMware 社が対応して貰わないと自力でなんとかするしか方法がなくなります。これは大きなマイナスです。
- 機能の充実 → VMware の勝ち
スナップショット機能を始め、多くの機能が実装されています。特にスナップショット機能の使い易さは、テスト環境としての仮想環境にはなくてはならない機能です。
- USB サポート → VMware のみ!
VMware は、仮想環境内で USB のエミュレートが可能です。この機能より、実際にはエミュレートが出来なかった機器も直接 Guest OS から制御出来ます。例えば「USB メモリの読み書きによるファイル交換」、「USB Printer へ直接印刷」、「Bluetooth/無線 LAN USB dongle を介したネットワーク通信」等の用途が考えられます。
VMware 5 では、更に USB カメラや USB マイク/スピーカーもサポートされました。
Virtual PC でも USB エミュレートは検討されているようですが、今の所実現できていません。頑張れ>MS。
ということで、私は 今でも VMware がお勧め。だって長年使い続けてきたソフトウェアだしね =)。これから仮想環境ソフトウェアを試しに弄ってみようと考えている方の場合、無償の Virtual PC で十分代用可能です。Guest OS を Windows だけに絞るなら Virtual PC の方が良い面が多いですし。
VMware は、体験版が公開されていますので、購入を検討しているのであれば一度、体験/比較してみるとよいと思います。
関連情報 †
Virtual PC for Windows サポートサイト御三家 †
勝手に私が御三家として挙げています。
特集記事 †
関連書籍 †
Virtual PC 2004活用ガイド―For Windows †
今の所、唯一の Virtual PC 初心者向け解説本。歯ごたえは少ないが情報は無いよりはあったほうがイイ程度でならお勧め、、、というよりこの手の本がコレ一冊しかない。
貴重と言えば貴重。
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