[M.D.L. 今機器] IrDA-USB dongle
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IrDA-USB dongle 達
今回、IrSTICK, SD-U1IRDA01-A1, W-USB-180 の 3 つを動作確認しました。
IrDA-USB Dongle 達(右から IrSTICK, SD-U1IRDA01-A1, W-USB-180, 単3電池)
- IrSTICK
値段は \5,980-。ヨドバシカメラでも扱っているのを見たのでこの中では一番入手しやすいかも。カッコも良いしね。
使用されているチップは [SigmaTel] 社の [STIr4200]。
- SD-U1IRDA01-A1
若松通商で捕獲。値段は \3,980-。IrSTICK と比べるとデザインがアレなのが気になる。
使用されているチップは IrSTICK と同じく [SigmaTel] 社の [STIr4200]。
- W-USB-180
2 年前に捕獲したらしい。値段は \3,980-。この価格帯に弱いらしい>私。WINIC(www.winic.com)
という会社が開発元らしいのだが今の所、接続できず。倒産したのかしら。
使用されているチップは [KC Technology] 社の [KC82C180]。
- <IBM UltraPort IrDA>
同じく若松通商にて捕獲。値段は \2,079- と破格。使用されているチップは [KC Technology] 社の [KC82C180] で多分間違いない、と思う。
IrDA-USB Dongle の中では唯一、IrDA Bridge Device として認識されています。結構、貴重かも。
情報収集
今回は Red Hat Linux 9(Linux Kernel 2.4.20-8) にて動作確認を行っています。
IrSTICK と SD-U1IRDA01-A1 は全く同じ情報でした。iSerialNumber が 0 な所を見ると、チップに一切手は入れられていないのでしょう。送受信部分の性能までは知り得ません。もしかして知る方法があるのかもしれませんが。
W-USB-180 は [IrDA と USB(Linux Infrared HOWTO)] によると [IrDA Bridge Device Definition 1.0(USB.org)] に準拠しているらしく、dmesg を見ても分かるように標準で ir-usb として認識されています。SigmaTel
のチップは IrDA-USB 仕様とは異なるらしく今の所、Linux Kernel からの正式サポートは無いようです。
SigmaTel のチップは正式にサポートはされていないものの以下の page にて Driver
が作成されているという情報を E-Mail にて教えて頂きました。その情報を元に動作確認をしています。
- [http://wetlogic.net/stewart/stir4200/stir4200.tgz]
Linux Kernel 2.4 用の Driver の source が置いてあります。今回は version
0.1b を使用しています。
- [Linux-IrDA quick tutorial]
[http://www.hpl.hp.com/personal/Jean_Tourrilhes/IrDA/ir257_stir4200-1.tgz]
Linux Kernel 2.5 用の Driver が置いてあります。
動作確認手順
どちらも irda-utils は必要ですので Install しておいてください。Red Hat
Linux 9 ならデフォルトで Install されているはずです。
IrSTICK と SD-U1IRDA01-A1 の場合
以下の手順にて動作確認を行いました。
- Driver の make
[http://wetlogic.net/stewart/stir4200/stir4200.tgz] より入手した Driver
を make します。make には kernel の header が必要になりますので予め Install
しておく必要があります。私は Red Hat Linux 9 のデフォルト環境に kernel-source
をそのまま突っ込んでいます。もちろん GCC も必要です。
driver を展開した状態で make を実行するだけで stir4200.o という module
が作成出来るはずです。
- device の plug-in
プスリ、と刺しておくんなまし。
- modprobe irda
- insmod stir4200.o → <stir4200.o が組み込まれた状態での dmesg>
modprobe では module を組み込むことは出来ませんよ、念の為。
どうやら「irda0」として認識できたようです。
- irattach irda0 -s
irda0 を活性化させます。これで IrDA として動作出来ます。Windows 2000 が
Install された note (on IrDA) を近づけた所、無事認識され Computer 名が表示されました。
irdadump コマンドにも反応があります。
- BJ M70 での動作確認
CUPS にて IrDA 印刷を行いました。出力 port は「/dev/irlpt0」を指定しました。
問題無く印刷できたものの印字速度は W-USB-180 や note(on IrDA) と比べて体感出来るほどの遅さでした。私の設定が悪いのかはたまたβ版だからなのか判断できませんでした。
W-USB-180 の場合
以下の手順にて動作確認を行いました。
- device の plug-in → <w-usb-180_を plug-in した状態での dmesg>
この状態で動作するものと思いきや、罠がありました。
[IrDA と USB(Linux Infrared HOWTO)] によると ir-usb と irda-usb は互いに競合するらしく、この HOWTO では
ir-usb は使って欲しくないようです。確かに dmesg によると ir-usb と irda-usb
が共に呼び出されているようですが、irda stack としては動作していないようです。多分、Kernel
の ir-usb.o を削除すれば良いのだと思うのですが、チョット乱暴な気がしましたので
rmmod することにしました。
- rmmod ir-usb
- rmmod irda-usb
- modprobe irda-usb → <4. までの dmesg>
どうやら「irda0」として認識できたようです。
- irattach irda0 -s
irda0 を活性化させます。これで IrDA として動作出来ます。後は IrSTACK の時と同様でした。
- BJ M70 での動作確認
問題ありませんでした。
参考にした page
- [IrDA.org]
IrDA の本拠地。IrDA の各種仕様書も置いてあります。
- [Linux-IrStick(Merlin's PukiWiki)]
Linux 上で IrSTICK(SigmaTel) を動作させる情報がありました。
- [http://developer.osdl.org/shemminger/stir4200/]
Linux Kernel 2.6.4 で組み込まれた STIr4200 の module。積極的にメンテナンスされているっぽい。
History
- 04.01.26 :
Z'QUN の情報を追加。
- 03.10.19 :
初公開。
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