[M.D.L] Virtual PC 5.2/2004 My First Impression
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この page は、Connectix 社の開発していた Virtual PC 5.2 とその後、Microsoft
社に Virtual PC 部門が買収されて開発が続けられた Virtual PC 2004 についての情報を纏めています。
Virtual PC 関連情報については <Virtual PC 関連> をどうぞ。
同種のソフトウェアである VMware 関連情報については <VMware 関連> をどうぞ。
Virtual PC の動作等の情報は <My Development Laboratory(M.D.L.)>、<[M.D.L] Virtual PC メモ> に纏めています。
Virtual PC の特長
競合相手の VMware との比較を交えて Virtual PC の特長を挙げます。VMware
4 の特長については <[M.D.L] VMware 4 My First Impression> からどうぞ。
- Host OS として Mac OS もサポートしている
VMware は Host OS として Mac OS をサポートしていません。Mac 上で動作する商用
x86 エミュレーターは、Virtual PC 位しか選択肢がありません。余談ですが前に
Windows (Virtual PC 5.2 for Windows) 上で作成した Windows 2000 image を
Mac OS (Virtual PC 6.1 for Mac OS)に持っていって動作確認を行ったのですが、その時は再度
PnP が走ってしまい、再インストールと同じ状況になってしまいました。
Mac 版と Windows 版とで Guest OS の互換性は低そうでした。
- 価格が安い
Microsoft 社に買収されたことより、以前より安価で購入出来るようになったようです。'03/12
現在、amazon.co,jp では Microsoft Virtual PC for Mac Version 6.1 が \14,025-(Connectix
社時代の場合、\22,320-) で販売されているのを確認しました。
ちなみに VMware 4 for Windows は \50,184- で Virtual PC 2004 for Win 英語版
は \15,587-。
{Microsoft Virtual PC for Mac Version 6.1(Amazon アソシエイト・プログラム)}
{Virtual PC 2004 for Windows 日本語版(Amazon アソシエイト・プログラム)}
{Virtual PC 2004 for Win 英語版(Amazon アソシエイト・プログラム)}
{VMware Workstation 4 for Windows 日本語版(Amazon アソシエイト・プログラム)}
- update: (04.04.20)
VMware Workstation 4.5.1 の発表に伴い、VMware 本家では価格改正が行われています(本家オンライン版で
$299- → $189-)。Virtual PC 2004 を意識した価格改正かもしれません。ちなみに
VMware 日本代理店は今の所、価格改正が見られないのですが、、、無視?
[VMwareの新バージョンが登場 - Longhornやkernel 2.6もサポートされる(MYCOM PC WEB)]
- Microsoft 社のサポートの安心感
Microsoft 社が直接サポートを行うと言うことは、Microsoft 社製品のエミュレートに関してのサポートが期待出来ます。例えば
Office の動作でも Connectix 社では調査出来なかった個所も調査することが可能になり、解決できなかった動作(仕様?)も改善される可能性を秘めています。
人に勧める場合にも「Microsoft 社製なので安心」とミョーな安心感を持たせることが出来ます。
- Windows のエミュレートはピカイチ
特に Guest OS 上の Windows の操作性(特に Desktop 用途)は VMware より
Virtual PC の方が優れているように感じました。使用用途によってこの感覚は異なると思います。
- サポートしている OS の種類が多い
少なくとも VMware より Virtual PC の方が install 出来る OS の数としては多いです。OS/2、BeOS
は VMware では install 出来ませんでしたが Virtual PC では install することが出来ました。
Guest OS 内の Video card が S3 として認識するのもポイントが高いです。このお陰で何も作業を行うことなく高解像度で使用することが可能になることが多いです。
Virtual PC 2004 の変更点
Virtual PC 2004 の変更点については以下の通り。
- 仮想 NIC が 4 枚までサポート
VPC 5.2 では、Guest OS 上に NIC が 1 枚のみのサポートだったのを VPC2004
では 4 枚まで追加することが可能になりました。Server 用途での布石なのでしょう。
- VNC による『リモートコントロール』機能が削除されたらしい
リストからは削除されていました。私はあまり使用していなかったので特に気になりませんでしたが、多分、Remoto
desktop とモロにかち合うことより機能から削除したのでしょう。
- ACPI がデフォルトで ON
ACPI は VPC52 でもサポートされているがデフォルトで [OFF] に設定されています。ACPI
が ON に設定された場合の install だと『ACPI (Advanced Configuration and
Power Interface) PC』として認識されているのを確認しました(Off の場合『標準
PC』として認識されます)。
- BIOS の version が上がりました
VPC2004 → 「BIOS : AMIBIOS : 08/14/03 19:41:02 Ver: 08.00.02」
VPC52 → 「BIOS : AMIBIOS : 02/19/03 19:39:18 Ver: 08.00.02」
- Driver の追加
インストール時のデフォルトである『S3 Trio32/64』として認識するのは変わらず。その後、VPC2004
で拡張 driver install を行うと『VM Additions S3 Trio32/64』として上書きされます。追加機能の
Install で Driver が Install されたらしい。
- サポートしている Guest OS の減少 (update: 04.04.20)
VPC2004 は、VPC5.2(Connectix 社) と比べてサポート対象としている Guest OS
が減少しています。選択可能な Guest OS リストでは「Linux」、「NetWare」、「BSD」、「Solaris」が削除対象になっているようです。サポート上の理由か、はたまた営業上の理由か定かではありません。
ただ、VPC2004 のサポートリストから削除されたといっても、エミュレーション能力が下がった訳ではなさそうです。「その他」を選べばほぼ
no 問題。
特に VPC5.2 との機能差は感じられませんでした。
選択可能な Guest OS リスト
Virtual PC 5.2 for Windows 日本語版の場合
- DOS
- Windows 3.1
- Windows 95
- Windows 98
- Windows Me
- Windows NT
- WIndows 2000
- Windows XP
- Windows Server 2003
- Linux
- BSD
- NetWare
- OS/2
- Solaris
- その他
Virtual PC 2004 (Build 582) 日本語版の場合
- MS-DOS
- Windows 95
- Windows 98
- Windows Millennium Edition
- Windows NT Workstation
- Windows 2000
- Windows XP
- OS/2
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- Windows NT Server
- Windows 2000 Server
- Windows Server 2003
-----
- その他
Snapshot 集
- Virtual PC 2004 の BIOS 起動画面と Boot 画面
- Virtual PC 5.2 の BIOS 起動画面と Boot 画面
- LindowsOS 4.0 日本語版 on Virtual PC 2004
- Virtual PC 2004 for Windows 日本語版の設定画面
- Virtual PC 5.2 for Windows 日本語版の設定画面
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