[news] コピーコントロールCD関連
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コピーコントロール CD(CCCD) は、 PC 上から CD から CD-R 等の媒体にコピーさせないようにした技術(小細工?)です。
現在、レコード業者では「カジュアルハッキング」として簡単に CD を CD-R 等の媒体にコピーできることを問題視しています。これを解決するために
CD をチョットした「小細工」を施すことで、通常の CD Player では動作するものの、PC
からは再生出来なくしたのが CCCD です。
CCCD の問題点は以下の通り。
- CD ではない
CD で定められている規格(通称「Red Book」)から逸脱していることより、CD
としては認められていません。「CD」という名称で販売するのは消費者を紛らわせる商標(?)であるとの批判もあります。私は
CCCD に対しては「円盤」という言い方が気に入っています。
- AV機器メーカーは再生を保障していない
CD Player は CD を再生するための機器であるわけで、それ以外のメディアは再生することを保障することが出来ない、という立場を取っているようです。逆に
CCCD をサポートしているAV機器メーカーもいないようです。これは CCCD と言っても、技術的に確立したものではなく、絶えず変更している小細工(いたちごっこ?)であるからだと考えています。
- PC で再生出来ない(保障されていない)
何故 PC で再生してはならないか、その理由が分かりません。というのも私は専ら
CD は PC か若しくは Game 機から聞いているので、それらが動作出来ないと音楽を聞く媒体がかなり狭まってしまい困ってしまいます。今の所、CCCD
で気に入っているアーティストがいないので事無きを得ていますが。
- 真っ当な小細工ではない
仕様通りに返却されなければならない情報に対して「嘘」を返却し、結果、PC
側でデータとして情報を扱えなくしているようです。仕様通りに返却されないわけですから、CD
Drive も仕様通りに動作せず、結果、故障の原因になるのではないかと考えられています。
- 再生出来ない事による返品を受け付けていない
CCCD を真っ先に採用した AVEX では現在、再生出来ない事による返品を受け付けていません。
- コピーコントロール CD 強制から選択、撤退へ (Update : 04.10.02)
04.09.17、AVEX 社は、著作権者に対してコピーコントロール CD の採用を強制していたのを選択出来るように変更しました。同社曰く、iPod
等の HDD ミュージックプレイヤーの普及に合わせた対策とのこと。また、Sony
が採用していた「レーベルゲート CD」も法的環境の整備の充実を理由に廃止していく方針に決めたそうです。
コピーコントロール CD を市場に強行してから 2 年ちょっと過ぎましたが、周囲の著作権に対しての見方が変わった気がしません。
この状況の変化は一体何がもたらした結果なのでしょうか。
この 2 年間、不肖の規格の爪痕はいつになったら消えるのでしょうか。
本当の問題は、上記のリスクを背負わされているにも係わらず、消費者が理解出来ておらず、そのための情報が非常に少ないことでしょうか。PC
業界でこのような強攻策を取れば真っ先に潰されるのが目に見えていますが、そうならないのはやはり「音楽」は「麻薬」だからでしょうか?
お勧め
- [http://www.asahi.com/tech/apc/041130.html] (04.12.15)
asahi.com の記事「コピーコントロールCDを徹底的に総括する ファンとアーティストを傷つけ、法制度面でも問題山積」。ASAHI
パソコンに掲載されていた CCCD に関する記事が転載されています。よく纏まっています。
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