[M.D.L. 今機器] IrDA-USB dongle

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IrDA-USB dongle 達

今回、IrSTICK, SD-U1IRDA01-A1, W-USB-180 の 3 つを動作確認しました。

IrDA-USB Dongle 達(右から IrSTICK, SD-U1IRDA01-A1, W-USB-180)

IrDA-USB Dongle 達(右から IrSTICK, SD-U1IRDA01-A1, W-USB-180, 単3電池)


情報収集

今回は Red Hat Linux 9(Linux Kernel 2.4.20-8) にて動作確認を行っています。

IrSTICK と SD-U1IRDA01-A1 は全く同じ情報でした。iSerialNumber が 0 な所を見ると、チップに一切手は入れられていないのでしょう。送受信部分の性能までは知り得ません。もしかして知る方法があるのかもしれませんが。

W-USB-180 は [IrDA と USB(Linux Infrared HOWTO)] によると [IrDA Bridge Device Definition 1.0(USB.org)] に準拠しているらしく、dmesg を見ても分かるように標準で ir-usb として認識されています。SigmaTel のチップは IrDA-USB 仕様とは異なるらしく今の所、Linux Kernel からの正式サポートは無いようです。

SigmaTel のチップは正式にサポートはされていないものの以下の page にて Driver が作成されているという情報を E-Mail にて教えて頂きました。その情報を元に動作確認をしています。


動作確認手順

どちらも irda-utils は必要ですので Install しておいてください。Red Hat Linux 9 ならデフォルトで Install されているはずです。

IrSTICK と SD-U1IRDA01-A1 の場合

以下の手順にて動作確認を行いました。

  1. Driver の make
    [http://wetlogic.net/stewart/stir4200/stir4200.tgz] より入手した Driver を make します。make には kernel の header が必要になりますので予め Install しておく必要があります。私は Red Hat Linux 9 のデフォルト環境に kernel-source をそのまま突っ込んでいます。もちろん GCC も必要です。
    driver を展開した状態で make を実行するだけで stir4200.o という module が作成出来るはずです。
  2. device の plug-in
    プスリ、と刺しておくんなまし。
  3. modprobe irda
  4. insmod stir4200.o → <stir4200.o が組み込まれた状態での dmesg>
    modprobe では module を組み込むことは出来ませんよ、念の為。
    どうやら「irda0」として認識できたようです。
  5. irattach irda0 -s
    irda0 を活性化させます。これで IrDA として動作出来ます。Windows 2000 が Install された note (on IrDA) を近づけた所、無事認識され Computer 名が表示されました。 irdadump コマンドにも反応があります。
  6. BJ M70 での動作確認
    CUPS にて IrDA 印刷を行いました。出力 port は「/dev/irlpt0」を指定しました。
    問題無く印刷できたものの印字速度は W-USB-180 や note(on IrDA) と比べて体感出来るほどの遅さでした。私の設定が悪いのかはたまたβ版だからなのか判断できませんでした。

W-USB-180 の場合

以下の手順にて動作確認を行いました。

  1. device の plug-in → <w-usb-180_を plug-in した状態での dmesg>
    この状態で動作するものと思いきや、罠がありました。
    [IrDA と USB(Linux Infrared HOWTO)] によると ir-usb と irda-usb は互いに競合するらしく、この HOWTO では ir-usb は使って欲しくないようです。確かに dmesg によると ir-usb と irda-usb が共に呼び出されているようですが、irda stack としては動作していないようです。多分、Kernel の ir-usb.o を削除すれば良いのだと思うのですが、チョット乱暴な気がしましたので rmmod することにしました。
  2. rmmod ir-usb
  3. rmmod irda-usb
  4. modprobe irda-usb → <4. までの dmesg>
    どうやら「irda0」として認識できたようです。
  5. irattach irda0 -s
    irda0 を活性化させます。これで IrDA として動作出来ます。後は IrSTACK の時と同様でした。
  6. BJ M70 での動作確認
    問題ありませんでした。

参考にした page


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