Linux Kernel 2.6 再構築の方法について纏めました。Linux Kernel 2.4 系なら <[LHR]: Linux Kernel 再構築> をどうぞ。
随時更新予定。
Turbolinux 10 desktop(10d) は Linux Kernel 2.6-test5 をベースに構築されています。この環境なら Linux Kernel 2.4 から Linux Kernel 2.6 への移行作業が無いので再構築にはもってこい、と考えています。
以下は、03.11.23 に update された Linux Kernel 2.6 test-10 による再構築について記載しています。再構築手順については、かなり省略していますので詳細な手順は <[LHR]: Linux Kernel 再構築> を参考にしてください。
[The Linux Kernel Archives] より 2.6 base の Kernel を探してきます。こんなご時世ですんで最新版が宜しいでしょう。手元に linux-2.6.0-test9.tar.bz2 を持っていましたので patch-2.6.0-test10.bz2 だけ Downlaod して test9 に patch を当てました。
tar ball の入手は [http://www.ring.gr.jp/archives/linux/kernel.org/kernel/v2.6/] から行うと良いと思います。
この作業は重要です。
10d の kernel-source パッケージにある .config ファイルを /usr/src/linux へ copy します。Install していない場合は CD から Install するか FTP 経由にて [ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/Turbolinux/tl-10.0/turbo/RPMS/kernel-source-2.6.0-test5_2.i586.rpm] を Download してきて Install してください。/usr/src/linux/arch/i386/defconfig ファイルにデフォルト設定がありますが、これを利用するのは最後の手段と考えた方が良いです。最悪起動しない Kernel を構築してしまうかもしれません。
2.6 base では 2.4 で使用されていた従来の CML1 から Kconfig という設定言語に変更になっています。それに伴い GUI 設定ツールも Tcl/Tk から Qt に変更されています。
2.6 base では make 一発で Kernel 全て make が出来ます。「make bzImage」と「make modules」が一体になった雰囲気です。「make dep」は廃止されています。
V=1 は make の状態を表示するため指定しています。
何故か私の環境では「Adaptec I2O RAID system」が有効になっていると make に失敗します。別段、必要なさそうな module なので無効にしました。
勝手に module 群を copy してくれます。
勝手に kernel を copy してくれます。ありがたいことに grub の設定も自動的。素晴らしい。
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