USB HUB は 5 つまでネストして接続出来る、と仕様で定められています。仕様の詳細については「Universal
Serial Bus
Specification 2.0」を参照してください。「4.1.1 Bus Topology」に簡単に記載しています(root
hub と 末端機器を接続すると 7 つが最大になります)。5 つ以上 USB-HUB を接続したら一体どうなるのだろうか、というのがこの
page の趣旨です。
仕様では 5 つ以上接続した場合、6 つ目の HUB の設定 (SET CONFIGURATION) は有効になりません(してはいけません)。USB 機器側で検知することの出来ない部分ですので、OS 側が仕様通り動作しているのかが問題になります。
今回の実験ではケーブル長の限界(5m)による遅延が起こらないよう、HUB-HUB 間に使用したケーブルはかなり短めなもの(30cm 位)を揃えています。
6つ目の HUB を接続した瞬間、動作出来ないエラーが表示されました。
分かりやすいエラーではなく、単に USB ハブが有効にならなかったとのメッセージダイアログが表示されただけでした。
こんなことをするユーザーもいないけど、分かりにくいな。
6つ目の HUB を接続した瞬間、以下のダイアログが表示されました。
#このメッセージを意図して確認したユーザーはそんなにいないぞ、キット。
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『最大ハブ数の限界を超過』というエラーダイアログを表示し、その内容には『一緒にチェーンされている USB ハブが多すぎます。USB ハブは、ルート ポートに6個以上のハブを接続すると機能しなくなります。』。日本語に難有りなのを抜かせばエラー内容が分かりやすいメッセージとなっています。
ネストさえしなければ、ルート ポートに6個以上のハブを接続しても問題無いはずなんだけど、そこら辺も少しアレだ。
6 つ目の Hub を認識しやがりました(ぉぃ。
(Large Image)
実験には Knoppix 3.4 (Linux Kernel 2.4.26) を使用しました。Linux Kernel 2.6.5 でも同じ結果でした。
さらに 6 つめの Hub の下に <[M.D.L. 今機器] 64MB USB2.0 メモリー・キー> を接続してファイルの読み書きを行ったのですが特に問題はありませんでしたが所々怪しげな警告メッセージが表示されるようになりましたので、実験を中止しています。電気的には宜しくない動作なのでしょう。
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