i820 の魅力
weekly making now! (00.04.02)
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知らない人は絶対分からないネタなのですがあえて。
(00.05.21 : 追記) 反省文を付け加えました。トホホ。
i820 の反省文
i820 を勧めまくっていましたが、00/05 現在大変なことになっています。
Intel 社が i820 のチップセットの一つ MTH(Memory Translator Hub) にバグがあることが発覚し、急遽回収交換を行うとのアナウンスが入りました。バグの内容というとシステムに異常な負荷が掛かった場合、MTH
がノイズを拾いやすくなってしまい、最悪リセット、メモリ内容の改ざんが行われてしまうらしい。
ただし、この MTH は、i820 上で DIMM(SDRAM) を使用するためのチップで RIMM(RDRAM)
を使用している場合には関係ないそうな。取り敢えず以下の homepage で内容を確認してもらいたい。
上記の資料を読む限り、すべてのシステムで発生するわけではなさそう。一応私としても毎回、システムに負荷を掛けてテストを行っているのですが特に問題なかったのであまり気にはしていません。Intel
純正の Mother board というのも救いなのかも。
[DOS/Vパラダイス川崎店] でも「i820 のマザーボードの買取価格はかなり低くなってしまいます」との張り紙が張られており、中古マザーボードの値段も軒並み値段が下がっていました。440BX
より値段が低いとは。
とにかく人に勧められるものでは無くなってしまいました。トホホ。
About i820
Pentium-II を使用する場合、Intel 純正の Chipset は長い間 [440BX(developer.intel.com)] か若しくは [810E(developer.intel.com)] を選択するのが妥当でした。正直、 [810E(developer.intel.com)] のように graphics 機能まで載っているのは好きじゃないし、[440BX(developer.intel.com)] だとすでに多くの人柱によって安定しているとは言われているけれど、今一面白みに欠ける。
そこで様々な理由で嫌われている [820(developer.intel.com)] を今回購入することにしました。購入履歴については [PC作成計画書] をどうぞ。
始めに言いましたがこの [820(developer.intel.com)]、その手の方々に嫌われています。嫌われている理由を列挙してみます。
- 本来 [Direct RDRAM] しか使えない
SDRAM と異なるし 00/04 現在、RDRAM の値段が128MB で約 5.5万円(SDRAM では1万円を切るくらい)とメチャメチャ高い。SDRAM
は MTH(Memory Translator Hub) という chip を使って RDRAM to SDRAM の橋渡しを行って初めて使用できる。しかも
MTH を使用した場合、メモリの相性問題がかなりあるようだ [Intel 820チップセット搭載マザーボード登場(Akiba PC Hotline! HotHot REVIEW)]。
個人的には特許元の [Rambus Inc.] の商売の仕方じゃ SDRAM と同じ位の値段になるとはとても思えない。安くならないと誰も見向きもしないのが
PC/AT の世界。
- 440BX とパフォーマンスが変わらない
確かに (^^;。しかも定格以外での使用を前提にしている方々からすれば、i820
の mother board では不満が残る物が多いみたいです。私は一切興味がないんですけど。
- Celeron が使用できない
外部クロックが 100/133 MHz しかサポートする気がないのだからしょうがない気も。
- ISA スロットが標準でサポートしていない
i820 ではとうとう ISA を殺してしまいました。最近では ISA と PCI ボードとの値段差も感じられなくなったので問題ないとは思うのですが。ちなみに
serial や parallel や keyboard などの Legacy interface は LPC(Low Pin Count)
Interface が ISA Bridge の代わりになっているようです。
とまあ欠点だらけの i820 ですが、これでもなお購入に踏み切ったのは以下の理由です。
- Ultra DMA/66 を標準でサポート
いや最近の 440BX の mother board でも標準で Ultra DMA/66 をサポートした
chip を独自に On board で搭載しているのもあるのですが、やっぱり Intel 純正品というのが心惹かれます。どこの馬の骨とも分からない chip が On board にあること自体気に食わないし、別売りのボードを購入するのも余計お金が掛かりそう。と言いつつ最近
[Ultra66(Promise)] を購入したのですが (^^;。
- [RNG(developer.intel.com)] という謎の機能が知りたかった
知るだけなら買う必要はないですね。あはは。ともあれ標準で Random Generator
が装備されたボードって面白くありませんか?きっと誰にも見向きもされない機能なんだろうけど。
で、調べてみると簡単には使用できないことが判明。かなり上部のメモリー領域を読み書きしないといけないらしく、DOSから操作するのは面倒くさく、Windows
系ではデバイスドライバー経由じゃないと操作できる領域じゃあない。
- AGP 4X をサポート
興味ないんですけどね (^^;。AGP なボードですら興味がなかったのですので。
- Intel 製の最新作の chipset だから
所詮、これです。理由は。いくら安定していないとはいえ [VIA] や [SiS] とは比べ物にならないし(もちろん私的には、ですが)、まともな仕様書だってないし。まあ最近はようやく公開するようになってきてはいるのですが、質、量共に
Intel にはまだまだ程遠いです。
ということで (^^;
恒例のリンク集。