#topicpath ----- *CPUID (CPU Identification) [#r5f66616] CPUID は、x86 系の CPU 識別情報を返却する特殊な命令コードです。 CPUの機能として以下の機能が実装されています。 -''CPU 製造元の識別''~ 製造元(Intel, AMD, VIA,...)の会社を識別することができます。x86 CPU であれば CPUID 自身の意味合いはほとんど同じで差はありません。 -''拡張された命令コードの有効/無効''~ MMX/SSE 等、CPU の進歩に伴い拡張された命令コードを CPU がサポートしているかどうか確認できます。サポートしていない命令コードを実行した場合、CPU は実行不可能な命令コードとして例外処理を行います。CPUID を参照することで例外処理を行わせる前に CPU が対象の命令コードをサポートしているかどうかを判断することが可能です。 -''拡張した機能の有無''~ ACPI や温度センサーのサポート等、拡張された CPU 機能を確認することができます。 -''PSN(Processor Serial Number)''~ CPU 固有に割り振られる 96bit のシリアル番号が取得できます。Pentium III base CPU の特有の機能です。MSR 命令コードより無効にすることも可能です。この機能は、Pentium III に実装された当初からプライバシー侵害の恐れがあるとして指摘され、結局 Pentium 4 base CPU では PSN を実装しませんでした。 ----- #ls2 #ls