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07.04.14:書籍「世界にひとつしかない「黄金の人生設計」」

'99/11 に出版した「ゴミ投資家のための人生設計入門」に加筆・修正を加えた書籍でゴミ投資家シリーズの一角。著者は「臆病者のための株入門」でも有名な「橘玲さん」と「海外投資を楽しむ会」。

他のゴミ投資家シリーズとは一線を越えています。

経済的土台である「不動産」と「保険」について誰も語ろうとしていなかったリスク面について解説しています。ある意味、日本人の聖域に近い資産なのでしょうか、本書を読むことで人づてで聞いた話と随分違った印象を受けました。これらの資産から得られる目先だけの安心感というのは、ボッタくられる社会の仕組みの一環だったんだな、と。

リスクを理解してこその投資なんだな、と改めて再認識しました。

1999年に初版が出版されたのですが、今読んでも何一つ古ぼけていません。裏返せば大して状況が変わっていない表れなんでしょう。単行本になってかなりお安く手に入るようになりました。この機会に是非。

07.04.11:書籍:「投資信託にだまされるな!」

立ち読みしてきました。これから投資信託を資産運用の一部として検討している方には悪くない書籍でしょう。

前半は、書籍「金融広告を読め」の投資信託版に近く、投資信託については何に注視すべきかについてページを多く割いています。投資信託への注意点としては満点に近い出来ですが、投資信託に絞り込んだためか、投資信託以外のボッタクリ金融商品(外貨預金*1とか変額年金*2とか)やローン返済などトータルな資産運用として語られていないのは物足りなさを感じます。

後半は、書籍「みんなの投資」と同じく、インデックス運用による低コストな投資信託を推奨しています。具体的な投資信託名も挙げており、その中には最近設定された「セゾン投信」や「マネックス資産設計ファンド」なども含まれていました。

投資信託による運用の取っ掛かりとしては良く出来ていると思いますが、資産運用全般からしてみるとホンの一部でしかないので、広がりが少ない印象があります。少ないボリュームで説明するのは困難でしょうけど、それならば軽く話題に挙げてそれなりの書籍に話題を振るなどの工夫が欲しい所です。

悪くは無いんだけど資産運用本としては局所的で物足りない、と言うのが私の感想。

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*1 外貨MMFと比べ利率が悪いし、保障もされていないし、税金も多く取られて良い所無し。
*2 他の金融商品よりかなりのコスト高