6. 長期運用を目指そう (投資信託/ポイント)

投資信託は、他の資産運用と比較した場合、長期運用での複利効果を得やすい金融商品ではないかと考えています。

半年程度の運用期間であれば、投資信託よりも株式を直接購入した方が手数料が少なくて済み、短期間でのキャピタルゲインにも期待が持てます。纏まった金額を 10 年程度安全に運用するのであれば、投資信託よりも債券を直接購入した方がコストや税金の面で有利でしょう。

投資信託の良さを生かすには、少ない資金を継続的に積み立てることではないかと考えています。

購入時期が重要

株や債券は、購入時期と売却時期の違いで運用益に大きな差が生まれるため、非常に重要です。投資信託でも株と比べれば若干マイルドですが考え方は同じです。

投資信託の購入時期を見誤ってしまった場合、例え長期運用でもそれを挽回するのには長い年月が掛かる事に注意しましょう。とはいえ、資産の購入時期は資産運用の奥義でもあり、正直、何時に購入するのが正しいのか、誰も確実な判断はできません。

確実な判断が出来るとすれば、その人は「占い師」でしょう。判断基準が占いなのだから、責任の拠り所は「神」なのでしょう。

長期運用とドル・コスト平均法

ドル・コスト平均法は、機械的に決められた日時に一定額を平均的に購入する手法です。

市場動向が判断できないのであれば、少しずつ資金を資産に移していく方法がお勧めです。購入時期を見誤った場合でも損害は少なくて済みますし、絶好の購入時期(得てして結果論になりやすい)を逃すことなく一定金額で購入することが可能です。逆に考えると、絶好の購入時期に少額しか投資できないことになりますので、機会損失と言えなくもないです。

販売会社によっては「積み立てサービス」としてドル・コスト平均法をサポートしている場合があります。興味があれば是非活用してみては如何でしょうか。

長期運用と投資信託の活用

フィデリティのマネージャのアドバイスが興味深かったのでメモしておきます。

スタート地点さえ間違えなければ、投資信託による長期運用は有用なんですよ、という切り口。要点は以下の通り。

長期運用はリスクにもなる

長期運用の長所・短所について纏まっていたのでメモ。

常に長期運用が有用であることは有り得ず、特に投機の場合、長期運用はリスクが拡大する危険性が高いとしています。要点は以下の通り。

山崎元さんはどちらかと言うと凹む投資アドバイスが多いのですが、これも資産を目減りさせないためのアドバイスなので参考にすべきことが多いです。書籍も多く出版しているので立ち読みしてみては如何でしょうか。