FAQ


Q1. Serial ATA の転送速度で 1.5Gbps(=150MB/sec) って記載されていたんだけど間違ってない?

A1. 間違っていません(多分)

上記は 1Byte = 8bit であることより、1.5Gbps(bit par sec.) = 1.5*1024/8 = 192MB/sec では無いか、という指摘です。Parallel ATA ならばその通りなのですが、Serial ATA の場合は事情が異なります。

Serial ATA を始めとする高速シリアルバスは、8b/10b エンコード方式というデータ転送方式を採用しています。これは 8bit のデータ対し、2bit の冗長なデータを添付し 10bit で 1Byte(=8bit) のデータを転送します。つまり Serial ATA の場合、1Byte 転送するのに 10bit のデータ量を必要とします。

よって 1.5Gbps = 1.5*1024/10 = 153.6MB/sec(≒150MB/sec)が正しい値となります。ちなみに 153.6≒150MB の理由は、この業界の営業では何故か 1GB=1000MB で計算する癖があることに起因します。

関連記事

Q2. HDD 内のデータ消去って OS からの Format だけじゃダメなの?

A2. Format だけじゃデータが復活出来てしまうことがあるけど、それで良ければ。

OS の Format は、多くの場合、HDD のデータ管理情報のみを削除します。データ管理情報は復活させることは意外と簡単ですし、その手のツールも販売されています。完全に復活しない場合でも、HDD を物理的に読み書きすることで多くの情報を読み取ることが可能です。

Format しただけでデータが削除できたと勘違った認識をする業者やユーザー側の認識の甘さより、最近では個人情報流出の原因にもなっています。

データ消去方法については HDD/term/データ消去で取り扱っています。あわせてどうぞ。

Q3. 最近、HDD がスコンスコン言ってウルサいんですけど、、、

A3. 天寿をまっとうする一歩手前です。最悪の事態に備えてバックアップを取りましょう。

HDD からの異音は、HDD からの危険信号です。

HDD からの異音は、殆どの場合、HDD 内の部品の劣化によるものです。新規に購入した場合、様々なケースが考えられますが私の経験則上、HDD に対しての電源供給が安定していないことが多いです。電源のコネクターを変更する、電源自体を買い替えする等を行うと改善する可能性がありますが、取り敢えず、購入元に相談することをお勧めします。

ちなみにスコンスコン言い出したとしても PC の電源は切らない方が良いでしょう。一度、電源を落としてしまうと、HDD が回転しなくなるケースが多々あります。スコンスコンいってもデータが読み書き出来るのであれば、その状態でのバックアップをお勧めしたい。

関連記事

Q4. HDD の容量、OS から見ると少ないんだけど、、、

A4. HDD 業界の独自仕様です ;-(

HDD 業界が HDD の容量を水増ししたいがための仕様と言われています。HDD 業界では 1キロバイト*1 を 1000(=10^3)バイト*2 として扱います。一方、OS や BIOS では 1KB = 1024(=2^10)Byte として扱います。一般的には 2 進数で表されていることより OS や BIOS が表示している 1KB=1024Byte が正しい扱いです。

しかし、HDD 業界は何故か未だに 1KB=1000Byte を改めようとしません。これは、HDD 業界が製品の容量を少しでも多く見せるための策と言われています。仮に今まで 100GB として販売していた HDD を正しい値に変換すると 93.1GB となり、約 7 % も容量が減ってしまいます。この偽り(?)の表記より社会問題になったこともありました。

この問題を解決するため、国際電気標準会議(IEC)がSI接頭辞に「i」を付加する新しい表記を提案したようですが、イマイチ使われていないようです。

HDD メーカ表示BIOS 表示誤差
1KB1,000(=10^3)1024(=2^10)2%
1MB1,000,000(=10^6)1,048,576(=2^20)5%
1GB1,000,000,000(=10^9)1,073,741,824(=2^30)7%

関連記事


*1 KB,KByte
*2 Byte

Last-modified: 2006.06.30 (金) 00:00:15 (6681d)