VMware Player †
VMware Player は、VMware で作成した OS Image を再生するためのソフトウェアです。VMware のサイトから無償で配布されています。
特徴としては以下の通り。
- 複数の OS Image からの起動が可能
VMware/Virtual PC/Symantec LiveState Recovery で作成された OS Image より VMware Player 上にて起動させることが出来ます。
- OS Image は別途入手する必要があります
VMware Player から OS Image を作成することは出来ません。別途入手する必要があります。
- 無償にて配布
VMware のサイトより無償で入手可能です。
- テスト環境としての活用
予め VMware で構築した環境を、他のユーザーが VMware Player 上で同様の環境を再現させることが出来ます。従来の方法の場合、Install による時間ロス、環境の違いによる再現率の悪さ等の問題がありましたが、VMware Player を使用することにより安価に動作環境を引き渡すことが可能になります。
- プロモーションとしての活用
デモプログラムのようなチョット試してみたい状況を VMware Player を利用することで即座に再現することが出来ます。
- Windows 版と Linux 版
Windows 版はもちろんなのですが、今回、Linux 版の配布も開始されています。Linux 環境下でも Guest OS の再生が可能です。
- Browser Appliance Virtual Machine との連携
VMware Player のお試し版用として Browser Appliance Virtual Machine(BAVM) という OS Image を同時に配布しています。VMware Player がどんなものであるか体験するにはもってこいであろうと思われます。
是非、VMware Player + BAVM の組み合わせで VMware を体験してみてください。
- 2-Way Virtual SMP 機能は非サポート
VMware Workstation 5.5 でサポートされている 2-Way Virtual SMP 機能ですが、VMware Player では意図的にサポートしていないようです。添付の警告メッセージが表示されました。うーん、残念。
関連情報 †
OS Image 集 †
VMware Player 年表 †
VM/VMware/年表#playerへ引っ越しました。
VMware Player メモ †
- Topic: VMWare Tools + VMWare Player = Legal? (VMTN)
VMware Player に体験版の VMware Workstation から取ってきた windows.iso を使用するのは合法なのか?というストレートな問い合わせに対して、VMware 開発者と思われる方が「The short version is, yes it's legal.」と答えている。これを信じて本当に良いのかどうかについては判断が難しい所だが、正式版がリリースされた暁には改めて問い合わせる価値はありそう。FAQ に記載があれば御の字なのだが。
VMware Player 自身、VMware Tools を同梱しようとしているらしいが、今の所、実装に時間が掛かっているようだ。こちらも楽しみにしたい。
(追記:06.10.26)
体験版の VMware Workstation に付属している windows.iso を使用することについて問題が無いか実際に VMware 社に問い合わせた記事が掲載されています。特に問題なしとの見解とのこと。Linux 系の雑誌でも問題無い(と勝手に解釈した)記事を見たことがありますし、その後クレームが入ったという話も聞かないので、多分、大きな問題にはならないでしょう。
#本家に公式見解を掲載してくれればこんな心配をする必要は無いのですがね、、、
- Knoppix 4.0.2 live-CD with VmWarePlayer (VMTN)
Knoppix + VMware Player リマスタネタ。
- 俺も VMware Player で Warp V4 を動かしてみますた (DOS | OS/2 memo)
ステキ情報、ハッケソ。「os2experimental」なんて裏ワザ、どうやって見つけたんだろう、、、。兎に角、要確認だ。
- PCJapan 2006年1月号
VMware Player の特集 page がありました。そんなに page 数は多くないのですが結構内容は濃いです。多分、今まで噂になったハックは殆ど記載してある感じです。
ビミョーに気になったのですが記事の VMware Player 1.0.0 は Beta2 ベースなんですが、あの EULA は NDA レベルで取り扱うことと記載されているんですよね。流石、PCJapan と言った所なんでしょうね*1。
VMware Player 単体による LiveCD 起動方法について †
VMware 本体が無くても OS Image として LiveCD (CD-ROM or ISO Image) を使用することで比較的簡単にVMware Player 単体で動作環境を構築することが出来ました。
今回は Linux の LiveCD の一つである Knoppix 4.0.2 を例として使用しました。
手順は以下の通り。
- ISO Image の取得 (knoppix_v4.0.2CD_20050923-20051005+IPAFont.iso)
ISO イメージは Ring Server Project より入手するのが手っ取り早いでしょう。今回は例として「knoppix_v4.0.2CD_20050923-20051005+IPAFont.iso」という ISO イメージを使用しました。
http://www.ring.gr.jp/archives/linux/knoppix/iso/
- LiveCD 用の VMX ファイルの取得 (knoppix40.vmx)
今回のために作りました (knoppix40.vmx)。
VMX ファイルは VMware の設定ファイルです。中身はテキストファイルで構成されていますので「メモ帳」等のテキストエディタにて変更出来ます。今回の VMX の主な設定は以下の通り。
- CD-ROM は ISO Image を直接指定
ide1:0.fileName には対象となる Image を指定します。今回は「knoppix_v4.0.2CD_20050923-20051005+IPAFont.iso」としました。他の ISO Image を使用する場合、ここの設定を変更します。
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
ide1:0.fileName = "knoppix_v4.0.2CD_20050923-20051005+IPAFont.iso"
CD-R に焼いた Bootable CD を直接 CD ドライブで起動したい場合、上記の設定を以下のように変更してください。
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
- Guest OS の搭載メモリは 256 MB
以下の設定ファイルを書き換えることで変更可能です。
memsize = "256"
- ネットワーク設定は NAT
ethernet0.connectionType = "nat"
Bridge に変更する場合、以下のように設定します。
ethernet0.connectionType = "bridged"
- VMX ファイルを指定して実行
「knoppix40.vmx」と「knoppix_v4.0.2CD_20050923-20051005+IPAFont.iso」を同じディレクトリに置いて knoppix40.vmx を指定するか、もしくは直接 knoppix40.vmx ファイルをダブルクリックしてください。
これで VMware Player 上で Knoppix が起動するはずです。
お持ち帰り用 †
- knoppix40.vmx
ISO イメージ起動用。「knoppix_v4.0.2CD_20050923-20051005+IPAFont.iso」に設定を固定していますので必要に応じて「ide1:0.fileName」のファイル設定をテキストエディタで変更してください。
- livecd.vmx
汎用 LiveCD 用。任意の CD ドライブより起動できます。Guest OS の設定は Linux Kernel 2.6 汎用(other26xlinux)。
News †