債券 (簡易版)


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簡単に言えば流動化した借金(権利)です。

  • 借金?
    債券は、決められた期間(償還日)に「元本」と「約束したおカネ」を支払う金融商品です。これ借金と同じ。
    例えば、償還が1年後で年利3%という約束で100万円の債券と100万円を交換した場合、1年後に元本の100万円と約束したおカネの3万円(=100*0.03)を再度交換します。債券を発行した側は、1年間で100万円を有効利用して110万円の価値を見出したのなら7万円(=110-103)お得な取引だったと言えますし、債券を交換する側は、100万円を1年間、無かったことにするだけで3万円のプラスになるわけでナイス不労収入となります。
    これって借金の仕組み、そのまんまでしょ。
  • 流動化?
    債券は、誰でも好きな時に取引できる金融商品です。これ流動化。
    先ほどの例からすると、1年間もおカネが無い状態を続けるのって不安だよね。気が変わって半年で手元におカネを戻したいと思って債券の発行元にカネ返せと要求しても、発行元からしてみれば1年間という約束で交換したんだから違約金払えってことになるでしょう。そうなると、1年間持ち続けるか、違約金を払っても無理矢理交換してもらうという方法しかないとなってとても不便。それだったら、他の人にこの債券の権利を売ったらどうよ?ってのが債券の利点。債券の発行元からすれば返金先は誰でも構わないわけ。んで、債券を持っている人は、半年持ち続けたんだから 1.5 万円の権利は俺のもので、後、半年持ち続ければ 103 万円返ってくる状況なんだから、この債券の権利は 101.5万円でどうよ?と交渉することに。もちろん交渉先が嫌がれば交換してもらえず、じゃあ、101万円でどうよ?とかいう話になる。
    要はセリ。借金の権利が欲しい人や売りたい人たちが自由に売買できる仕組みが流動化。

債券の発行元

流動化するためには、発行元の身元がしっかりした所じゃないと誰も欲しがりません。債券は発行元や発行する権利が重要です。

  • 国 (国債)
    これサイキョー。国が約束を破ったりすることってまず無いでしょう。仮に国が「借金多すぎて何も出来ないからもうチャイにして、これチャイ!」とかした日には、その国が発行している通貨なんて信用出来ます?出来ないよね。国の信用は、その通貨の信用なわけで、通貨が信用できなくなればその通貨を使って生活している国民は生活が成り立たなくなる。
    たまに新興国で通貨危機を起こすことがあるけど、そうなるとしばらくは商人さんが寄り付かなくなって色々生活が困ることになります。
  • 地方 (地方債)
    これも結構手堅い。地方が約束を破ろうとすると国が補填してくれるので結果的に国債とほぼ同様の扱いを受けることになります。それでもリスクの高い借金の多い地方団体の場合だど、リスクに応じてそれなりの利回りで売買されています。
    最近の例だと夕張市の財政再建団体が記憶に新しいですね。破産に近い状態でも地方債の権利を失うわけではありません。今後はどうなるか分かりませんが。
  • 企業 (社債)
    これはピンキリ。例えばトヨタ自動車が発行する社債は、日本国が発行する国債よりも信用度が高く設定されているのでリスクが少ないと判断されます。リスクが低いのでその分、利率は低く抑えて債券を発行しても投資家は買ってくれます。逆に信用度の低い会社の場合、リスクが高いと判断され、利率を高く設定しないと投資家は買ってくれません。
    債券の信用度の尺度として格付機関のレポートがあります。

債券の期間

債券の種類

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Last-modified: 2010.05.05 (水) 01:53:18 (5275d)