データ転送方式 †
PIO*2 転送 †初期の ATA の一般的な転送方式です。 この方式は CPU が直接 port を管理しなくてはならなくなり、当然パフォーマンスもすぐに頭打ちしてきました。ちなみに mode 3, mode 4 では IRQ を使用して速度を上げていますが、当時は他社同士の相性問題を多発したこともありました。 DMA 転送 †ほぼ同時期に Multi word DMA 転送方式もあったので、データ転送効率の面で劣る Single word DMA 転送方式は殆ど使用される機会はありませんでした。実際 ATA-3 の仕様書からも抹殺されています。それでもハードディスクメーカーはサポートを続けているようです。CPU が直接制御する機会が激減したためパフォーマンス的に良いとされています。相変わらず相性問題は残っていましたが。 Ultra DMA 転送 †一般的に mode 2 を Ultra ATA/33(Ultra DMA/33 とも言う)、mode 4 を Ultra ATA/66、mode 5 を Ultra ATA/100 と呼ばれています。 データ転送速度の向上の他に CRC 付属によるデータ転送の信頼性も向上しています。ただしこれらの転送を有効にするにはハードディスクのサポートはもちろん、PC 側のインターフェースも Ultra DMA 転送をサポートしていなければなりません。アキバのおにーさんの言うには「他社ハードディスクとの相性は悪いんで、Master/Slave 設定は同じメーカーのを使用してくださいね」とのこと。 mode 3(Ultra DMA/66) からは、今までの 40 芯のケーブルではなく専用の 80芯のケーブルを使用しなければなりません。別に信号線が増えたわけではなく、信号線の間に Ground を入れることでノイズ特性を改善した処置とのこと。40or80芯のケーブルかどうかについて判断し、40 芯であるならば、例え HDD が Ultra DMA/66 としても Ultra DMA/33 として動作します。 採用されない Ultra DMA/133 †Ultra DMA/133 (Fast Drive) は、Maxtor(旧Quantium) が提唱した転送法式ですが、Maxtor 社以外はサポートしている HDD は少ないです。 これは以下の原因があるのではないかと考えています。
上記より、市場では Ultra DMA/133 はマイナー仕様として扱われ、SATA も立ち上がってしまった現状、活躍の場は残されていないかもしれません。 用語 †
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