セクター:シリコン

  • 半導体向けと太陽電池向けのシリコンの違い
    半導体向けの場合、シリコン純度がイレブンナイン(99.999999999%)の純度を要求していますが、太陽電池向けの場合、シックスナイン(99.9999%)の純度*1で十分とされています。半導体向けのシリコンは高度な技術を要求しており新規参入は難しいとされています。太陽電池向けのシリコンは、半導体向けより低い純度で事足りるので比較的、参入のしやすい分野のようです。シリコン価格が半導体向けより安く設定されているのも理解できます。
  • 世界の競合相手
    Solar Silicon Conference ショート速報[太陽電池用シリコン] *2を参考にしました。
    • Hemlock Semiconductor (HSC) (米国)
      多結晶シリコン生産量、世界1位。'07年は 10,000t/年を目標。
    • Wacker Chemie AG (独)
      多結晶シリコン生産量、世界3位。'07年は 6,500t/年を目標。
    • Renewable Energy corporation (REC) (ノルウェー)
      Solar Grade Silicon (SGS) + Advanced Silicon Materials (ASiMI) で生産。太陽電池向けには 2500t/年('05)生産。

関連情報

セクター

会社名株価wikipediaコメント
トクヤマY!株:4043wikipedia:トクヤマ多結晶シリコン生産量で国内1位、世界2位。プラント増設を予定。年間生産量3000トン*3増産を計画し、合計8200トンとなる予定。'07/06着工、'08春完成。
住友チタ二ウムY!株:5726wikipedia:住友チタ二ウム'07/07を目処に太陽電池用の多結晶シリコンを年間生産量を900t→1300tに増産。SUMCOへ供給。
三菱マテリアルY!株:5711wikipedia:三菱マテリアル米国で太陽電池向けのシリコンを製造。

*1 半導体向けの10万分の1の純度
*2 http://www.oitda.or.jp/main/cofrep/H18/H18No01.pdf
*3 半導体用2500トン、太陽電池用500トン

Last-modified: 2007.08.20 (月) 06:04:37 (6256d)