著作権の保護期間延長について †
この page は、著作権管理団体が中心となって活動を行っている著作権の期間延長についての記事を纏めています。
特徴としては以下の通り。
- 事の発端は「ソニー・ボノ著作権延長法」*1の制定
'98 年に制定された米国の著作権保護延長に関する法「ソニー・ボノ著作権延長法(Sonny Bono Copyright Term Extension Act)」に伴い日本でも著作権保護期間を延長しようとの活動が活発になっています。この法によって著作権保護期間が「著作者の死後 50 年 → 75 年」に「法人著作物公開後 75 年 → 95 年」に延長されました。
この法を制定するにあたり、ミッキーマウスの著作権切れが近かったディズニー社のロビー活動が大きく影響したと言われています。このことを皮肉って「ミッキーマウス保護法」と揶揄されることが多いようです。
関連情報 †
用語 †
ミッキーマウス保護法 (ミッキーマウス延命法) †
ミッキーマウス保護法とは、ミッキーマウスの著作権が切れるタイミングで著作権の延長(20年延長)が行われたことを皮肉って言われています。著作権は、著作権が切れると Public Domain となり誰でも自由に使用出来る人類の共有財産となります。ミッキーマウスが Public Domain になれば当然、ディズニーの経営に大きく影響することになると考え、ロビー活動によって著作権の有効範囲を 20 年延長する法案を議会に通しました。
著作権の 20 年延長がその後、永遠と引き続かれることを懸念されています。
News †
- 著作権保護期間延長への反対意見が多く挙がる、文化審議会小委 (INTERNET Watch, 07.05.17)
著作権保護期間の延長問題、慎重論相次ぐ――文化審 (ITpro)
- 2006年度の音楽著作権使用料は1,110億円、CD低迷で減少〜JASRAC (INTERNET Watch, 07.05.16)
JASRAC の中の人曰く「海外では70年間、日本では50年間というギャップは、文化的な側面から見ても国際的なハーモナイゼーションを欠いている」だそうだ。国際的なはあもにいねぇ。
- 著作権の保護期間等を検討する小委員会、関係者ヒアリングを実施 (INTERNET Watch, 07.04.27)
著作権保護期間の延長問題、関係各団体が文化審で意見表明 (ITpro)
- 著作物の保護期間延長などを審議、著作権分科会の小委員会が初会合 (INTERNET Watch, 07.03.30)
- 文化庁、著作権の保護期間延長問題など議論する小委員会設置 (INTERNET Watch, 07.03.13)
- 著作権保護期間の延長をめぐり賛成・反対双方が参加の公開トーク (INTERNET Watch, 07.03.13)
- 青空文庫、著作権の保護期間延長に反対する署名活動 (INTERNET Watch, 07.01.09)
青空文庫、著作権保護期間延長に反対の署名呼び掛け (Slashdot.jp)
- 日弁連、著作権保護期間の延長に反対する意見書を提出 (INTERNET Watch, 06.12.27)
- 著作権保護期間、死後50年から70年への延長を巡って賛成・反対両派が議論 (INTERNET Watch, 06.12.12)
ネット時代の著作権保護期間延長問題〜公開シンポジウム開催 (INTERNET Watch)
- クリエイターら、著作権保護期間延長の議論を呼びかける国民会議発足 (INTERNET Watch, 06.11.08)
「著作権保護期間の延長、議論を尽くせ」――クリエイターや弁護士が団体発足 (ITmedia)
著作権保護期間の延長に反対する団体が発足 (Slashdot.jp)
- 著作権関連16団体、著作権の保護期間を「死後70年」に延長を求める共同声明 (INTERNET Watch, 06.09.22)
「著作権保護期間の延長を」――権利者団体が要望書 ネット時代も意識 (ITmedia)
16団体から、著作権保護期間「死後70年」を求める共同声明 (Slashdot.jp)
- 著作権を没後70年まで延長するよう要望 (Slashdot.jp, 06.04.12)
- 日本でも映画の著作権を50年から70年に伸す動き (Slashdot.jp, 03.01.25)