初心者向けの金融商品なんてありゃしねえ †
初心者向けの投資信託はどれか : 山崎流マネーここに注目 (YOL)をメモ。 山崎センセは、金融商品に「初心者向け」は無いとしながらも、あえて挙げるとするならインデックス型投資信託をお勧めしています。 私もほぼ同意なのですが、インデックス型投資信託での長期運用の場合、ポートフォリオが重要なのでこれを「初心者向け」とするには難有りではないかと。年代や資産状況によってもポートフォリオは異なるでしょう。また資金を投入する時期によって大きく運用益も異なります。これはドルコスト平均法を用いた投資法でも大して変わらないでしょう。儲かっている株を儲かっていない債券に割り当てる作業を果たして初心者が出来るか、というのも懸念の一つ。 ということで単品でのインデックス型投資信託を買い入れることにあまり賛成ではありません。 大切なのは投資する資産のバランス †ならどんな投資信託が初心者にお勧めか。私としては「年金の代わりに資産運用するなら年金と同じ投資をすればいいんじゃね?」と考えます。つまり年金の運用方法を真似ることで年金並みのリターンが期待できるんじゃね?と。 投資信託/資産配分を見ていただきたい。公的年金のポートフォリオを纏めてあります。要は株と債券のバランス運用なんですよ。
なぜ株と債券のバランス運用がイイかという理由は投資信託/資産配分の特集記事か投資信託/関連書籍で紹介している「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント(Amazon.co.jp)」で調査されたし。簡単に説明すると株と債券の相性がとても良くて、各資産のバランスを取って運用するとリスクとリターンのバランスがとてもイイんだ。だから年金でも採用されている。 じゃあどんなポートフォリオが有利なのよ、と言われると難しいんだな。何が難しいって各投資家の取り得るリスクがどの程度かによって投資するバランスが異なるんだ。働いている間は安定収入が期待できるのでリスクを多く取れる。真っ当なリスクなら真っ当なリターンが期待できるからね。だけど老後に近くなれば収入源が少なくなるだけに出来るだけ減らさない運用が望ましいだろう。また余裕資金が多い富裕層の方々なら、リスクを多くとっても生活に支障をきたすことはないでしょう。 私の結論はバランス型投資信託 †私の結論としては初心者向けの金融商品とは「インデックス運用を行っているバランス型投資信託」の中で「コストが低く抑えられている投資信託」が結論。 投資信託/ポイント/コース別/放置に纏めてある。 銘柄を挙げると「すみしんマイセレクションシリーズ」か「アセット・ナビゲーションシリーズ」がお勧め。この2銘柄は比較的コストが安く購入しやすい。401k でも採用されている銘柄なので運用中に償還されることは少ないだろう。リスクを多く取りたいのなら株を多めに、リスクを気にせず運用したいのなら債券を多めなものを選択するといい。年齢を経るにつれリスクを減らしたいと考えるなら、適当なタイミングでスイッチングも出来る。投資のタイミングは、これも年金と同じく定期的に積み立てるのが良いだろう。 銀行や対面証券会社が販売しているバランス型投資信託はお勧めしない。円安や好調な新興国株のお蔭で、今の所、運用益はかなりイイ。ただ中身を精査すると、今後も好調さが続くかどうか判断出来ない資産が多々含まれていたり、運用方法が分かりにくくリスクが判断出来ない資産が組入れられていたりする。しかも高コスト。いくら分散されているといっても、長期運用ではコストが徐々に響いてくる。 利食いが頭をよぎるようなバランス型投資信託なら止しておいた方がイイ。それはアナタにとっての長期運用向き投資信託ではない。 インフレ対策としての外貨投資 †上記とは別に外貨を少し持っておくとイイかもしれない。 投資信託/ポイント/コース別/銀行+に纏めてある。 銘柄を挙げると中短期なら外貨MMF、長期運用なら外債のインデックス型投資信託がお勧め。 外貨は運用利回りが高いし、なにより円安のヘッジになる。インフレ対策としても有用だろう。もちろん為替リスクを考慮しなければらないので、多くを外貨で運用することは私はお勧めしない。今後、外貨を持つものと持たざるもので資産運用に差が出てくる可能性は、私は高いと思っています。嫌な気分ですが、今の日銀が行っている金融政策が続けばいずれ円の価値は下がる傾向になるかもしれません。 上記の考えはほぼ藤巻さんの著書「マネーはこう動く(Amazon.co.jp)」の受け売りなんですけどね =)。 外貨への分散運用と言ってもグロソブはお勧めしない。コスト(主に信託報酬)がかかり過ぎる。外債投資信託は、運用の差で利益に差が付く事はあまり見られない。それならばコストの低い投資信託を選択すべきだろう。運用益の高い外債投資信託の中身を精査すると新興国が多く含まれている場合が多いので注意が必要だ。信用度の低い新興国の債券を否定する気は無いが、為替リスクが常に付きまとうことに注意すべき。 |