無分配型の外国籍公社債投資信託 †
無分配型の外国籍公社債投資信託は、外貨 MMF と同じく公社債投資信託に属する投資信託ですが分配金を出さない運用のため、税制面で有利と言われています。 外貨 MMF の場合、毎月分配金が配当され、その度に税金('06/08現在 20% 課税)が差し引かれます。 ボンド・セレクト・トラスト等の無分配型の外国籍公社債投資信託の場合、分配金を出さない運用*1を行うため税金を支払うタイミングが無く、外貨 MMF より有利な運用方法と言われています*2。 ボンド・セレクト・トラスト (Bond Select Trust, BST) †
ボンド・セレクト・トラスト*3は、主に野村證券で扱っている無分配型の外国籍公社債投資信託です。 野村證券で扱っている BST は、外貨 MMF から直接 BST を買い付けや売り出しが出来ます。取り敢えず、外貨 MMF で買い付けておいて、その後、BST で運用するか、外債を買い付けるかを決める方法が良いかも。 更に野村證券の場合、外貨 MMF から CITIBANK への送金は無償なんだそうです(未確認)。CITIBANK を経由すると外貨の扱いが便利になりそうです。 シティバンク(CITIBANK) ↑ 外貨MMF(野村)⇔ボンド・セレクト・トラスト(野村) ↓↑ 外債(野村) BST は、野村證券以外では丸八証券でも扱っているとの事。ネットでの買い付けが可能らしいのですが、外貨 MMF や外貨送金が出来ないらしいので運用面では劣りそう。確かな話ではないので気になるようでしたら各自確かめてみてください。 関連情報 †
販売会社 †
カレンシー †
カレンシーは、CITIBANK が扱っている無分配型の外国籍公社債投資信託で、正式名を「レッグ・メイソン・グローバル・マネー・ファンズ・エフシーピー(愛称:カレンシー)」*5と言います。似たような名前の金融商品が多いので注意する必要があります。これもほぼ裏メニュー的*6な扱いのようで CITIBANK のネーサンにカレンシー*7について問い合わせると「当店ではお勧めできない商品で、何が起こるか分からない(?)」と話をはぐらかされ、代わりに信託報酬が 2% の海外 REIT を勧めてきました(いやん。 カレンシーの買い付けは、直接コールセンター経由でのみ受け付けるそうです。外貨普通預金から直接買い付け可能とのこと。惜しむべきは米ドル、ユーロ、ポンドしか扱っていない所か。 カレンシーは、CITIBANK 以外では今村証券でも扱っているようです(米ドルのみ)。
「カレンシー」購入記 †今さっき、CITIBANK の裏メニュー、カレンシー米ドルの購入を行いました。特に意味無く寝かせておいた米ドルで、このまま継続して外貨定期預金を続けても良かったんだけど折角投資信託の窓口を開いたので利用してみることにしました。 正直、ボンド・セレクト・トラスト(BST)が利用できるならカレンシーより買いやすいので BST をお勧めしたい。 カレンシーはインターネット経由で購入できず、窓口でも時間帯によっては購入できず、窓口のネーサンは「電話購入がお勧めですよ」とかなり敬遠気味。しかも事あるごとに「当行お勧めの投資信託では無いことは理解されましたか?」という問いに対し 10 回は「はい」と答えたと思う。ああしつこい。 で、さっき電話で買い付け依頼をしてきたんだけど、プロファイルやどっかの承認待ち(買い付けには何か承認が必要なんだとか)で結局、1 時間は電話していたと思う*8。フリーダイアルじゃなきゃとっくに切れる所だ。次の買い付けは追加になるだろうからもう少し時間が短縮されることを願いたい。 電話のニーサンの言うにはこの投資信託の特徴は以下の通り。まぁ全部分かった上で電話しているんで、冗長といえば冗長。
米ドルはどうも積極的に金利を上下させることが多いようなので、BST 向けの通貨では無いかもしれませんね。高金利を持続しているポンドや同じく高金利で地政学的リスクが少ない豪ドルの方が BST 向けかも。 外貨預金で運用されているのであれば、税金面だけでも外貨MMFやBSTの方が有利ですので検討してみては如何でしょうか。 (06.08.26:記載) マンスリーパスポート †住友信託銀行の裏メニュー、マンスリーパスポートの元本成長型が分配金を出さない公社債投資信託らしい。米ドルとユーロしか扱っておらず、信託期間が 12.06.18 までしか設定されていないのが残念な所だが、この投資信託は、オンラインから買い付けが可能で、円から直接購入する以外にも外貨普通預金からも購入可能。 為替差益に対しての課税については判断できませんでした。
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