ファンド オブ ザ イヤー †
'10/05現在、既に更新を止めています。今となっては古い情報になっています。現在も更新を続けている他のサイトを活用することをお勧めします。 投資信託/活用リスト
ファンド オブ ザ イヤーは、モーニングスターが毎年行っているイベントで、優秀な投資信託と判断した運用会社に対して表彰を行っています。
1年間を通しての判断ですので、投資信託の運用期間としては短めな判断基準でしょう。ここで表彰された投資信託が長期に亘って好成績を残すかどうかについては別と考えた方が良いかもしれません。
Fund of the Year 2007 †
国内株式型 (対象ファンド数:704本) †
- 最優秀ファンド賞
- 株主還元株オープン (大和AM)
これはオヌヌメ出来る。アクシアと同じく今回も古株の投資信託が評価されています。信託報酬が安価(0.86%)というのは評価できる所でしょう。売買高比率 5.06(07.06.20現在) とかなり積極的にポートフォリオを弄ってくる運用方針のようです。銘柄をばっさり切るというより、重付けによる積極運用で、比較的大型株を弄っているようです。テーマ性は低いものの、その時注目されている銘柄を集中的に買い集めて、イベントが終わるとさっくり切るような感じなのでしょうか。私好みの銘柄が出たり入ったり 。組入れ数 150 銘柄前後も評価できます。
- 優秀ファンド賞
- アクティブ バリュー オープン『愛称 : アクシア』 (T&D AM)
オヌヌメ継続。去年と同じくノミネート入り。株主還元株オープンと比べると銘柄数が少なく、売買回転数が低い運用なので、今回の大きな相場では手痛い運用益となりました。私は、この運用方針をそれなりに評価しています。腕は悪くない。長い目で見ておくんなまし。
- ダイワ技術立国ファンド (大和AM)
オヌヌメしにくいけど嫌いじゃないな。信託報酬チョイ高め(1.59%)。売買高比率は 0.69 と低め。雰囲気的には技術系に特化したアクシアっぽい。円高には弱そうなポートフォリオに見える。安定した運用益を期待できるかどうかはビミョーだがイキオイがつけばかなり伸びそう。
一度は検討したことのある銘柄が多く、親近感があります =)。
- ニッセイ日本勝ち組ファンド (ニッセイAM)
私としては去年と同じくオヌヌメはしません。理由も同様。選択している銘柄は悪く無いですが、良くも悪くも重厚長大銘柄揃い。銘柄入れ替えを積極的に行わない方針ですが、売買高比率は 0.82 (07.03.05現在)。人気がゆえに売買が多くなっているものと想像します。
- 損保ジャパン・グリーン・オープン『ぶなの森』 (損保ジャパンAM)
オヌヌメはしない。信託報酬 1.62%と高め。売買高比率は 1.50 とフツー。銘柄数 60 銘柄は少ない。重厚長大銘柄揃いで投資家としてググッとくる銘柄が無い。
後、グリーンかどうかなんて飾りです。環境問題に取り組んでいるかどうかがポイントなら自ら株主になることオヌヌメ。株主の代わりに企業に変革を求めるなんてことしておらず単にフィルタリングだけしている、と言う所に私はメリットを感じない。
- 日本株配当オープン『愛称 : 四季の実り』 (中央三井AM)
ビミョー。信託報酬 1.05%。売買高比率 1.50。銘柄数 100 銘柄前後。配当利回りを意識した銘柄選びとなっているが、高配当で目を引く銘柄はNTTドコモ位。銘柄分散はしっかりしているし、選択した銘柄は悪くない。
可もなく不可もなく。それでいて TOPIX を少し上回る実力は備わっている。でもやっぱりビミョー。
国内債券型・国際債券型 (対象ファンド数:425本) †
国際株式型 部門 (対象ファンド数:360本) †
国内ハイブリッド型・国際ハイブリッド型 (対象ファンド数:469本) †
Fund of the Year 2006 †
国内株式型 (対象ファンド数:651本) †
- 最優秀ファンド賞
- アクティブ バリュー オープン『愛称 : アクシア』
アクシアは私もお勧めしたい。理由は「常に TOPIX を上回っている運用益」、「信託報酬は1.08675%と他と比べて比較的安価」、「割安株中心の長期運用が期待できる」です。ノーロードで販売している販売会社が無いのが残念ですが、イー・トレード証券が販売手数料 1.05% と比較的有利に購入できるようです。銘柄数は 80 銘柄程度でどちらかと言えば少数先鋭。銘柄の比率は変化するものの売り切ることは少ないようで売買回転数も少ない。今後も今の成績を保つことは期待できるのではないかと。
選定ポイントは「TOPIXを上回る運用」、「リスクを調整した安定運用」、「ベテランアナリストのサポート」を挙げています。
- 優秀ファンド賞
- 住信 SRI・ジャパン・オープン『愛称:グッドカンパニー』
私はお勧めしません。理由は「高い信託報酬(1.68%)」、「フィルタリングだけの大して意味の無い銘柄選択」、「多く出す分配金」です。今年で2回目の受賞ですが、SRI という名目だけが先行しているのが気になります。そもそも CSR に問題が無いのに銘柄を売り切ってしまうのはおかしいでしょう。なんのための SRI なんだか。
選定ポイントは「CSRの取組み」、「リスクを分散した運用」、「調査力」を挙げています。「投資家の環境問題に対する理解が深まるよう、優れたディスクローズを行っている」とあるが、私は今までそのような資料を一度も受け取ったことがない*1。
- ノムラ・ジャパン・オープン
私はお勧めしません。理由は「高い信託報酬(1.596%)」、「TOPIXと変わり映えしない銘柄配分」、「長期間で見るとTOPIXを上回っていない運用実績」です。この運用ならコスト負けする可能性が高いのでインデックス型投資信託の方が長期では有利でしょう。
選択ポイントは「定量モデルによる銘柄選択」、「ポートフォリオ構築プロセス」、「リスク管理体制」を挙げています。2005年に続き2回目の受賞とのこと。
- フィデリティ・日本配当成長株・ファンド(分配重視型)
私はお勧めしません。理由は「高い信託報酬(1.239%)」、「1年程度の浅い運用実績」、「高い売買コスト」、「大量に出す分配金」です。このファンドはかなり人気を集めていて流入する資金が多く、売買回転率が高かった記憶があります。'06後半から大型株で分配金を多く出す株に人気が集まったことより私の予想以上の成績を残したようです。この状況が今後も続くとは思えませんがヲチのしがいのある投資信託です。
選択ポイントは「将来の配当利回りに対しての評価」、「調査体制(フィデリティ全体を指している様子)」、「組織的なリスク管理体制」を挙げています。何となく目論見書のコピペを見ているような選択ポイントですな。
- ニッセイ日本勝ち組ファンド
私はお勧めしません。理由は「少ない銘柄数(30銘柄限定)によるリスク」です。銘柄の組入れ比率に差をつけていないのも特徴かもしれません。少ない銘柄数の代表として「名証25インデックスオープン」と比較すると魅力が少ないです。
選択ポイントは「勝ち組企業への投資」、「30銘柄に集中投資しかつ業種分散」、「ポートフォリオ管理」を挙げています。2004、2005年に続き3回目の受賞とのこと。光は当てられないが確実に運用益を上げている「名証25インデックスオープン」は無視ですか?
- アクティブ・ニッポン『愛称:武蔵』
私はお勧めしません。理由は「高い信託報酬(1.60125%)」、「常にTOPIXを下回る運用益」、「TOPIXと変わり映えしない銘柄配分」です。どの時点で購入してもインデックス型投資信託には勝てない投資信託の代表かもしれません。
選択ポイントは「相場局面に応じた運用」、「多角的な分析」、「組織的なリスク管理体制」を挙げています。2005年に続いて2度目の受賞。
国内債券型・国際債券型 (対象ファンド数:410本) †
国内債券型・国際債券型に対するコメントは特にありません。
高金利国や新興国の債券に対する投資信託が選出されているようです。高い金利はそれなりのリスクも隣り合わせであることを理解しておいた方が良いかもしれません。
私は外債に対する投資には積極的ではありません。外債に対する投資はリスク・リターン共に限定されるので、コストの掛からない投資信託を選択することが重要と思われます。私ならインデックス運用による投資信託をお勧めします。
国際株式型 部門 (対象ファンド数:335本) †
国際株式型に対するコメントは特にありません。各銘柄についての知識が殆ど無いので判断出来ないというのが原因です。
国内ハイブリッド型・国際ハイブリッド型 (対象ファンド数:401本) †
最近、人気の分散型が選出されているようです。REITや新興国の資産に投資することでリターンを高めているのが特徴のようです。為替リスクを高く持っているのとコストが高く見積もられているのが気になります。どれも長期運用に向いているとは思えません。
過去のファンド オブ ザ イヤー †