日本の割安株に対して投資を行うアクティブ型投資信託リスト †
'10/05現在、既に更新を止めています。今となっては古い情報になっています。現在も更新を続けている他のサイトを活用することをお勧めします。 投資信託/活用リスト
私が目に付いた投資信託をリストアップしています。各銘柄をお勧めしているわけではない所に注意してください。
カリスマファンドマネージャーである澤上さんが運用している投資信託です。
特徴としては以下の通り。
- 長期保有を目的とした投資方針
何らかの理由で割安になった株を保有し、価値が上がるまで保有し続ける「バイ・アンド・ホールド型」による運用を行っています。さわかみファンドでは、購入予定者に対し短期保有目的による購入を推奨していません。
- 長期保有を前提としたコスト設定
手数料が掛からない「ノーロード」による販売、長期運用にも耐えうる低廉な信託報酬(1.05%)で運用しています。また興味深い特徴として信託財産留保額を 1.5% と他の投資信託と比べてかなり高めに設定しています。
- 販売会社が少ない
'06/06 現在、さわかみ投信の直販以外はウツミ屋証券でしか購入できないようです。マネックス証券でも何度かオファーをしているようですが、澤上さんと運用方針が合わないらしく折り合いが付かないようです。少々アマチュアな意見のように見えますが、それも澤上さんの魅力なのかもしれませんね。
- 澤上さんというカリスマ
長期運用と言う面では結構不安。カリスマゆえに書籍も多く出版しています。彼の投資に対する姿勢については学ぶべきものは多いように感じます。ウザいけど。
検討するならまず彼のファンになる必要がありそうですね =)。
組み込み比率 (06.05.15現在) †
「運用状況 (さわかみファンド)」を参考にしています。バイ・アンド・フォールドが方針なので大きく比率は変わらないでしょう。
銘柄数が「329銘柄」、売買高比率が「0.22*1」というのも流石。
組み入れ業種比率 (06.05.15現在) †
ここまで銀行業を避けた比率も珍しい気も。さわかみさん、嫌いなのかな>金融系。「機械」の比率も高いね。軍事産業に興味があるのかな。
長期運用なら電気・ガス系(0.32%*2 )がもう少し多くても悪くないと思うんだけど、よく分からないや。不動産業(0.00%)、石油・石炭製品(0.02%) は意見が合うね =)。
インデックスは完全に無視ですな。相当の覚悟と見た。
順位 | 業種 | 比率 |
1 | 電気機器 | 15.2% |
2 | 機械 | 11.1% |
3 | 化学 | 7.3% |
4 | 輸送用機器 | 5.4% |
5 | 鉄鋼 | 3.8% |
6 | 食料品 | 3.6% |
7 | 卸売業 | 2.5% |
8 | 繊維製品 | 2.4% |
9 | 建設業 | 2.3% |
10 | 非鉄金属 | 2.1% |
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さわかみファンドが受益者に対して送付している「運用報告書」の一部が公開されていて参考になりました。ネット証券で扱ってくれれば運用報告書目当てで購入したい所なのですが。
モーニングスターのファンド オブ ザ イヤー 2003, 2004 に選ばれている割安株に投資する投資信託です。割安株を探してモーニングスターを頼ってみました。
マネー雑誌ではしきりに宣伝しているようだけど、購入したいかと言われるとチョット難しいかな。手数料、信託報酬が高い時点でコスト負けしている。でも傍から見ているとこの投資信託は面白い。
組み込み比率 (06.06.02現在) †
目に付くのはやはり「その他金融業」のアイフルと武富士。割安株なのは分かるけどコンプライアンス的には手を出しにくい銘柄にあえて積極的に買い増す辺り、漢を感じました。迷走していなければいいんだけど。UFJ 傘下なのに「みずほ」を買い増ししてみたりしているし、何故か東京競馬場*3をずっとフォールドしているし。
下げ相場でこれだけ銘柄を変える投資信託ってのも凄い。今の所、TOPIX 負けをしているのは気にしているようなのでもうしばらく様子を見ていたい気も。
銘柄数は「103」銘柄。運用報告書(05.10.31現在)によると売買高比率は「5.40」。凄い回転率だ。
順位 | 銘柄 | 業種 | 比率 |
1 | みずほフィナンシャルグループ | 銀行業 | 6.00% |
2 | アイフル | その他金融業 | 5.98% |
3 | 東京都競馬 | サービス業 | 5.56% |
4 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行業 | 3.17% |
5 | 日本ビクター | 電気機器 | 3.11% |
6 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 2.67% |
7 | 武富士 | その他金融業 | 2.22% |
8 | 丸井 | 小売業 | 2.14% |
9 | KDDI | 情報・通信業 | 2.10% |
10 | サンケイビル | 不動産業 | 1.91% |
11 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行業 | 1.75% |
12 | 野村ホールディングス | 証券・商品先物取引業 | 1.66% |
13 | アドバンテスト | 電気機器 | 1.64% |
14 | 東京スター銀行 | 銀行業 | 1.44% |
15 | セコム | サービス業 | 1.34% |
組み入れ業種比率 (06.06.02現在) †
「その他金融業」の比率がここまで多い投資信託も珍しい。アイフルも事件後に買い増したらしいから割安株に対する拘りは凄いとしか。
順位 | 業種 | 比率 |
1 | 電気機器 | 15.49% |
2 | 銀行業 | 13.86% |
3 | その他金融業 | 9.81% |
4 | サービス業 | 7.77% |
5 | 輸送用機器 | 6.61% |
割安株で話題になっていたので取り上げてみました。
特徴としては以下のとおり。
- TOPIX を上回る安定した実績
成績は良好で TOPIX に連動しつつそれより上の運用が安定して出来ています。銘柄選択も TOPIX の中でも良好な運用が出来ている株を TOPIX と同じ程度に保持しており、TOPIX を大幅に外れた運用というのは今後も考えにくいのではないでしょうか。
- 確定拠出年金「DCアクシア」
S&P による格付けも良好で、確定拠出年金としても運用されています(DCアクシア)。償還リスクは少な目と考えて問題ないでしょう。
- 銘柄数は少な目で特徴的
他と比べて若干少ないのが若干気掛かりです。この銘柄数で安定した運用が出来ているんだからファンドマネージャーの腕が良い証拠でしょう。個々の銘柄を見ると上位は TOPIX と大差無いのですが、明らかに TOPIX と比率が異なるように見えました。
分野を「TOPIX+α」にするか悩んだのですが、銘柄の選択が興味深かったので「割安株」に分類しています。
- Fund of the Year 2006 にて国内株式型 最優秀ファンド賞を受賞
モーニングスターが毎年行っている投資信託の表彰に選ばれています。なんで今まで選ばれていなかったのか不思議なくらい。
信託報酬が控えめ(1.0815%)であるのも評価できます。強いて言うならノーロードで販売している販売会社が見当たらないこと位。
組み込み比率 (06.04.28現在) †
銘柄数は「80」銘柄。他と比べると少ない。売買高比率は「0.66」。意外と回転率は少ない模様。安定した銘柄を選択している証でしょう。
組み入れ業種比率 (06.04.28現在) †
順位 | 業種 | 比率 |
1 | 卸売業 | 17.3% |
2 | 銀行業 | 15.5% |
3 | 輸送用機器 | 10.5% |
4 | 電気機器 | 9.4% |
5 | 鉄鋼 | 6.4% |